Seminar reportセミナーレポート
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自費率向上の鍵 テレスコープシステムセミナー開催されました。
こんにちは。事務局 稲葉由里子です。
8月4日(日)「自費率向上の鍵 テレスコープシステムセミナー」が開かれました。
30名以上の先生方にお集まりいただき、とても盛況でした。
今回は、レポートを稲葉歯科医院勤務の佐藤孝仁先生にお願いしました。
佐藤孝仁先生は、学生の頃からIPSGで学び歯科医師になった現在では、IPSGの研修を毎回手伝って頂いています。
佐藤先生ならではの、今回のレポートどうぞお楽しみください。
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一年に一度しかない、稲葉繁先生の治療を完璧に再現されている岩田先生によるセミナーが、いよいよ始まります。
毎年あるのですが、今年も定員を超えたお申込みがありました。
会場の様子からも、とても人気があるのが伝わってきますね!
岩田先生が初めに紹介した症例は、とても難しい症例です!!
顎関節症で顎が外れやすいという高齢者の患者様で、入れ歯も不良なものが入っています。
このような患者様を、岩田先生が治療されるとこのようになります。
もちろん顎の症状は良くなっていますが、とても素敵な入れ歯になったと患者様が喜んでいるようでした。
このような入れ歯治療をして、患者様に喜んでいただければ、歯科医師になって本当に良かったと感じますね。
また、岩田先生は入れ歯治療だけでなく、高齢者の口腔内環境ということにとても気を使っているそうです!
特に、唾液検査とIPSGの会長 飯塚先生が、今がんばっていらっしゃるラビリントレーナーの重要性を教えていただきました。
あるテレビの記事をだされていました。「どちらを選ぶ?入れ歯とインプラント?」
この記事の中に、入れ歯の特徴として、インプラントより安いと書かれていたそうです。きちんとした入れ歯治療は、そんなことはありません。入れ歯治療が馬鹿にされていると嘆いていらっしゃいました。
稲葉先生はじめ岩田先生がおこなっている入れ歯治療は、インプラントに代わる治療です。そのため、入れ歯治療であってもインプラントと同等の費用がかかります。
IPSGできちんと学び、きちんとした入れ歯治療が出来れば、インプラントに頼ることなく患者様に満足して頂けるということを岩田先生は実践されています。
テレスコープシステムは、1886年にはじめてブリッジの形として使用されたそうです。そう考えると、その歴史は127年もあるのですね。
また、テレスコープシステムの種類について詳しく説明されていました。写真や症例を交えながら詳しく説明されていて、とてもわかり易いです!!
テレスコープシステムの入れ歯治療を行うためには、多くの知識が必要です。
咬合の話、入れ歯の設計の話、顎関節部の話、口腔内の粘膜や骨の状態の話といったいろいろな基本的な話を交えながら詳しく説明されていました。
受講生の先生方はとても真剣に聞かれていました!!
また、特にテレスコープシステムの入れ歯治療をするには、咬み合わせと顎関節にとても注意しますので、治療にはKAVOの咬合器が必ず必要ですよ、というところで前半は終了です!
後半開始です!
岩田先生は、とても患者様とのインフォームドコンセントを大切にされております。そのため、診療ステップは決まっているのは当然のことで、患者様にお渡しする資料や説明までも完璧です。岩田先生は患者様説明に100枚程度のスライドをお作りいたしますので、今回スライドで出てきたのはほんの一部ですが、この資料だけでもかなりすばらしいと思いませんか?
ここまで完璧に、私を含め皆さんができないといけないなどとは思いませんが、見習わなくてはいけないことが多くあると私は感じました。
また、いくつか症例を紹介されていましたが、下の写真のように咬み合わせ、審美性、顎関節の状態ともとてもきれいに治療されていました。
今回は「自費率向上の鍵 テレスコープシステム入門」という題のセミナーですが、それは安易な自費率向上のセミナーではなく、きちんと患者様のお役にたち、歴史と咬み合わせなど様々な知識に裏打ちされた治療法です。
そのため、テレスコープシステムの入れ歯を学ぶことは私を含めかなり苦労と思います。しかし、その反面、苦労しただけの成果や歯科医師としての充実感を得られると私は思います。
近江商人の言葉に「三方よし」という言葉がありますが、歯科医師よし、患者様よし、その周りの方がよいという環境にならなくてはいけないと私は思います。そして、歯科医療の「三方よし」という環境を作るにはテレスコープシステム治療はうってつけではないかと私は感じます。
私を含め多くの先生方がこのテレスコープシステムによる診療をすることにより、自分の診療に満足をし、さらには患者様に喜ばれ、そしてそれに関わる多くの方が幸せになるといいなと思います。
岩田先生は、かなり詳しくテレスコープシステムの治療の内容を説明しておられたので、文章だけでけではなかなか伝わらないすばらしい発表をされていました。、まだまだ伝えきれない情報が多くありますが、もし興味を持たれた先生がいらっしゃいましたら、IPSGで一緒に学んでいけたらと思います。
岩田先生素敵な講演ありがとうございました。
(レポート:稲葉歯科医院 佐藤孝仁先生)