Questions

Q:顆頭が経年的に変形していく場合、対処はどうしたら良いのでしょうか?

Q.顆頭が経年的に変形していき治療時にそれを考慮する必要があるという話を聞きました。

そのようなことで悪影響があるのか、あるとするとその対処法はどうしたら良いのでしょうか?

Aご質問いただきありがとうございます。

下顎頭が変形している場合の修復に際し、注意する点ということですが、変形があるか否かを診断することが必要です。

オルソパントモでもある程度分かりますが、顎関節の診断を行う場合は、シューラー法で撮影したレントゲン写真で診断する方が良いと思います。
あるいはCTを取り診断するほうがより確実です。

レントゲン写真で診断した後、下顎頭が変形している場合の修復に際し注意する点は、患側の下顎頭を圧迫しないようにすることです。

KaVoの咬合器プロター9にはPDRインサートがついており、下顎頭を下に下げるのに必要な量を与える装置があります。
これを使用することで、圧迫しないようにすることができます。

さらに関節円板が前方転移している場合では、円板の厚みに相等する量、平均値では通常3mmを下方へ下げることで、円板が復位できる量を与えることができます。

プロター7をお持ちの場合にはPDRインサートに交換できるパーツがありますので、これをお求めになるのが良いと思われます。

いずれにしても下顎頭を下方に牽引し、下顎頭のリモデリングを期待するような対策をすることが大切です。

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