総義歯ライブ実習コース3日目

患者様の装着のために、皆が力を合わせて頑張ります。

全て患者様の笑顔のために。

そして完成した総義歯がこちらです。

そして、稲葉繁先生に引き継がれ、先生方に総義歯を装着するときのチェックポイントをお伝えしました。

稲葉先生の最終調整が素晴らしく、これまで塊であった総義歯が患者様の体の一部になり、機能させます。

お口の中に入ると、とても可愛らしい口元になりました。

「何も入っていないみたい。」

手のひらで触っても、入れ歯である事がわからないとおっしゃってくださいました。

上下顎同時印象法により、口腔周囲筋を再現し、完璧な咬合関係を作ることによって、患者様の一部として調和しました。

小さな頃から親に、お前は醜いと言われて育ってきており、これまでずっと、顔を隠して生きてきたと言います。

今回、参加してくださった先生方全員が、そのような彼女の生い立ちを汲み取ってくださり、本当に優しく、そして感謝の心で接してくださりました。

セット当日、大切な日に先生方の前で失礼のないようにと、 10年ぶりにメイクをして現れた患者さま。

これまで笑い方を知らなかった患者さまに対して「綺麗ですね、可愛い！」とお声がけいただき、最後は患者さま、感極まって涙を流しながらご自分の言葉でお礼を述べられました。

私もそうですが、受講してくださった先生方、スタッフまで涙を浮かべて喜びを分かち合うことができました。

今まで笑うことができなかった分、沢山笑って、周りも幸せにしていただきたいです！

3日間、勉強だけではなく、患者さまを応援してくださった皆様に心よりお礼を申し上げたいと思います。