Seminar reportセミナーレポート
’19 9/14,15,16(土,日,月祝)『咬合認定医コース第4回』開催されました
2019年9月14・15・16日と行われた、第4回咬合認定医コースの模様をレポートさせて頂きます。
この3日間は、「咬合」の診査診断から咬合調整までしっかりと臨床に反映して頂けるハンズオンセミナーとなっております。
今回はセミナーが始まるや否や各グループに分かれ、相互に口腔内診査・筋触診・印象採得・フェイスボウトランスファー、中心位採得、チェックバイトの採得など、実際の臨床に必要な一連の流れに沿って実習して頂きました。
稲葉繁先生や岩田光司先生を中心に多くのインストラクターの先生方がサポートをさせて頂き、診療時のポイントや使用する材料の説明・制作方法など質問に答えながら進めていきます。
相互で実習を行うことで、患者さんの目線で診療を体験することができ、色々な発見をして頂けたのではないでしょうか。
また模型制作や咬合器付着など工程もしっかりと実習していきます。
IPSGセミナーには、認定技工士の先生方が参加していますので、色々な意見交換を行って頂き、より咬合診療に対して理解を深めていただければと考えております。
しっかりとした咬合の診査診断を行うためには、いかに中心位を採得できるかとが重要になってくると思います。
中心位の採得方法にも色々な考え方がありますが、稲葉繁先生は世界中の著名な先生方から得た1次情報の集大成を細かく時間をかけて教えてくださります。
実際にドップラー聴診器を用いて見せたり、マニピュレーションを体験している受講生もいたりと、稲葉先生と貴重な時間を過ごせたのではないでしょうか。
2日目の午後は、岩田先生による咬合器を用いた診査診断から実際の患者さまの咬合調整をしていだたくLive実習を行いました。
とても分かりやすいスライドと共に、咬合器のハンドリングの説明を交えながら咬合の診査診断ポイントを解説した頂きました。
中心位で模型を付着することで、咬合調整時の形成量を測れることは、とても臨床時に役に立ちます。
診療を終えた患者さまは、口の開閉口がとてもスムーズにでき、長年悩まされていた腰痛も無くなっている!と驚かれていました。
患者さまのこのような感想を聞くと、より全身をしっかり診ることの重要性を痛感させられます。
3日目は、受講生の先生で稲葉先生に顎関節症を治してもらいたい!という要望に応え、稲葉先生が咬合の診査診断から咬合調整までのLIve実習をして頂きました。
稲葉繁先生は、KaVoプロター咬合器の開発に携わっています。
そんな稲葉先生にハンドリングや咬合器の構造について説明していただき、より理解を深めて頂けたと思います。
また実際に稲葉先生の診療を見学できるとても貴重な時間になりました。
その後、受講生の先生方に咬合器上での診査診断から咬合調整までして頂きました。
咬合調整とは、高いところを削るのではなく、咬頭の通り道を作ることです。
ゆえにバーティカル・ディメンションを大きく変えてはいけないのです。
この考えを基に、先生方には咬合調整をして頂きました。
1日目のセミナー後には懇親会が開かれ、講義中に聞けなかったことやプライベートなお話をしたり、とてもアットホームな雰囲気の中、とても充実した時間を過ごして頂けたかと思います。
IPSGスタッフ一同も、先生方と多くの時間を共に過ごすことができ、とても充実した楽しい時間を過ごさせて頂きました。
現在IPSGで咬合のハンズオンセミナーを学ぶことができるのは、この咬合認定医コースのみとなっております。
2020年に開催される第5期のご予約の方も残るわずかとなっておりますので、ご興味のある方は お早めにIPSG事務局にお問い合わせ頂ければと思います。
最後までご覧になって頂きまして、ありがとうございます。
レポート:稲葉歯科医院 歯科医師 林聡一
▼今まで学んだことを実際に確認していただける機会を得られたことがとてもありがたい時間でした。
結果自己流になっていた部分、間違っていた部分を訂正していただけました。
明日からの診療がまた楽しくやりがいが出てくるように思います。
毎回学ぶことが多くとても楽しいです。いつも有難うございます。
▼今回自分たちが理解しやすいスピードで実習を行って頂いのと、自分たちが帰ってからすぐ実行できるようにその手順で行っていただいたので良かったです。
▼今回も素晴らしい臨床を見せていただき、今後取り組まなければならない課題がわかりました。
▼自分の咬合の不調和がこんなにあることに驚きました。
咬合調整をした際の即効性があることにもびっくりです。
▼自分の口腔内の問題がわかって大変わかりやすい実習でした。