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Q:総義歯で、口蓋隆起がある方は、金属床で対応したほうがいいのでしょうか?

Q.総義歯で、口蓋隆起がある方は、金属床で対応したほうがいいのでしょうか? また、床はどこまで覆ったらよいのでしょうか?
A.ご質問ありがとうございます。

総義歯でしばしば口蓋に隆起が見られることがありますが、この部分は、咬合力を支える大事な場所です。

隆起の途中で後縁が来ますと、辺縁封鎖ができないために外れやすくなりますし、疼痛の原因にもなりますので、必ずアーラインまでフィニッシュラインを伸ばさなければなりません。

そして、その部位にポストダムを掘らなければなりません。
したがって口蓋隆起は完全に被覆する必要があります。

その際義歯の沈み込みの厚さだけリリーフをする必要があります。
その量は、0.5mm程度で良いと思います。

この基準を守れば、材料は金属であってもレジンであっても良いと思いますが、装着後の疼痛が出た場合、調節が効くほうが得策であると思います。

心配のために口蓋を抜いてしまうことは、義歯の吸着のためには良くないと思います。

さらに下顎の舌側にしばしば隆起が見られることがありますが、これも同様に全てを被覆し、口腔底まで延長し、完成後に隆起の部分を削り取ったほうが良いでしょう。

義歯の概形を崩すことがないようにしましょう。

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