Seminar reportセミナーレポート
’23 5/14(日)『咬合治療の臨床』が開催されました
2023.5.14(日)に咬合認定医コース第1回が開催されましたのでご報告致します。
第1回となるこの日は咬合認定医コース参加の先生方だけでなく
一般参加の歯科医師の先生方、歯科技工士の方々、歯学部学生の方々にご参加いただきました。
広い会場で大変 活気のある雰囲気の中、佐藤孝仁先生の講義から始まりました。
元々稲葉歯科医院で勤務されていた佐藤先生からは
歯科臨床において大切なことは何なのかIPSGでどういったことを学べるのか「考える種」となることをお話いただきました。
「唯一正しいのは歴史である。」
その歴史を稲葉繁先生から直接学ぶことができるのもIPSGならではでないでしょうか。
そしてIPSG代表である稲葉繁先生からは歯科医療の基本となる咬合についての講義をしていただきました。
歯や歯茎、歯槽骨や顎関節、虫歯や歯周病など目の前にあるものや今起きている問題につい目を奪われがちです。
しかし本当に重要なのはそもそもなぜそうなったのか、そうならないためにはどういったことが必要なのか
そこに気づくために必要不可欠な咬合の基礎を教えていただきました。
顎関節の運動や中心位についても歴史的な先生方のお話を交えわかりやすく解説していただきました。
教科書で見たことがあるようなお名前の先生のお話を稲葉先生から聴くとワクワクしてしまいます。
咬合面の成り立ちを実際に絵に描いてその機能や役割を具体的に説明していただきました。
咬合調整ひとつをとっても「顎関節と歯列の調和が大切である」という稲葉繁先生のお言葉がとても印象的でした。
続いて 稲葉歯科医院で勤務されている林聡一先生から咬合診断には欠かすことのできない咬合器やフェイスボウの重要性や採得方法について実際の症例を交え講義いただきました。
いい道具があったとしても正しく扱うことができなければ意味がありません。
どういったものを選択し、どのように扱うのかも重要になります。
最後にIPSG副会長の岩田光司先生から咬合治療の臨床の講義がありました。
咬合の診査診断がいかに大切であるか、またその診査診断のために何が重要でどういったことが必要なのかをお話して頂きました。
岩田先生が実際に患者様にどういった資料採取をしてそれに対し どう診査診断を行いどういう治療を行ったのかを動画や写真で解説いただきました。
治療を受けた後の患者様の声を聴くことができる貴重な講義は受講生の先生方にとってもとても刺激になったのではないかと思います。
第1回目である今回は咬合について講義形式で行われました。
今後、講義だけでなく実習やライブデモなども行われます。
私も受講生の先生方と一緒に咬合について奥行きのある知識を得て実際の臨床に活かせるよう学びを深めてまいりたいと存じます。
今回もたくさんの先生方にご参加いただきありがとうございました。
東京都文京区 このは歯科クリニック
歯科衛生士 清水さやか