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次世代の咬合器『バーチャルアーティキュレーター』とは?

Q:次世代の咬合器『バーチャルアーティキュレーター』とは?

Q.バーチャルアーティキュレーターについて、どのように利用するものなのか、教えていただきたいと思います。
A.3月にIPSGドイツ研修旅行でKaVo社を訪れた時に、補綴物の将来を予測する『バーチャルアーティキュレーター』について詳しく聞いて参りました。

咬合器は上顎と下顎の骨を器械的に再現したものです。

そこには筋肉、神経、血管はありません。その動きをさせるのは、それを扱う人の知識と技術により大きな差が現れます。

この度のカボ社における研修は模型の計測から補綴物のデザインと加工まで、すなわちCAD/CAMを見る事ができ、将来の歯科医療を垣間見る事が出来ました。

まず始めにエレクトロニックレジストレーションシステムであるKaVo ARCUS digma Ⅱ を用いて下顎運動機能を詳細に記録します。

一方、患者様から得られた模型の情報をレーザービームを用い、上下の模型を計測します。
患者様から得られたこのデータに基づいて、バーチャルアーティキュレータ上(プロター咬合器)に3次元的に仮想的に位置づけます。

咬合器を患者様のデータと連動し、運度させて、補綴物の設計をおこないます。すなわち、Computer Aided Design を行います。

今までは咬合の正確な再現が不可能でしたが、対合歯までデータが得られるため咬合接触の状態を正確に再現することができるようになりました。

その後補綴物のデザインを決定後し、実際にこのデータを元にComputer Aided Manufactureを行います。
すなわち、5軸の切削器械を使い、補綴物を正確に作り出すものです。

これらの技術は、これからの補綴物を製作の将来を予測するもので、期待できる新しい技術です。

第31回日本顎咬合学会学術大会が、6月29.30日に東京国際フォーラムで開催されます。

カボデンタルシステムズジャパン主催による、ランチョンセミナーで私、稲葉繁が、講演をすることになりました。

今回講演させていただく内容は、『カボシステムによる究極の総義歯』がメインですが、『次世代の咬合器、バーチャルアーティキュレーター』についてもご紹介させていただく予定なので、お時間がありましたら、ぜひいらしてください。

咬合認定医コース開催のご案内IPSG咬合認定医コース
IPSGでは、歯の治療だけに注目せず、歯科医師が担っている「恒常性の維持」の1つである食物摂取系を支える歯科医療を目指しています。

そこでこの度、IPSGが強みとしている「咬合」に特化し、将来の包括的な歯科医師の輩出を目標に、咬合認定医コースを開始することとなりました。
ぜひこの機会に「咬合」を学んで頂いてはいかがでしょうか?

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