Seminar reportセミナーレポート
’18 7/14,15,16(土,日,月祝)『総義歯ライブ実習コース』開催されました①
レポート 稲葉歯科医院 歯科医師 小西浩介先生
2018年7月14日から3日間、総義歯ライブ実習が行われましたので、ご報告させていただきます。
毎年、全国から沢山の歯科医師、歯科技工士の先生方にお越しいただき大変人気のセミナーです。
3日間で上下顎同時印象方法を用いて、総義歯を製作する治療ステップおよび技工ステップをご覧いただけるセミナーになっています。
したがって、初めて参加される先生でも十分に理解していただけるようなセミナーとなっています。
まずは、IPSG最高顧問の稲葉繁先生より、上下顎同時印象方法のどのような部分が有効なのか、また他の総義歯製作システムより何が優れているかを説明していただきました。
上下顎同時印象方法のシステムは、稲葉繁先生がヨーロッパを始めとする世界で学ばれた総義歯の技術の結晶と言います。
それらを丁寧に解説していただきました。
次に数年前に総義歯ライブ実習で製作した患者様にお越しいただき、上下顎同時印象方法で製作した総義歯を受講生の先生方にご覧いただきました。
実際治療する患者様以外にお越しいただくのは、今年初の試みではありましたが、総義歯の基本的な形をイメージしやすくなったのではないでしょうか。
そして今年ご協力いただく患者様にお越しになっていただき、流れに沿って各治療ステップをご覧いただきました。
IPSG副会長の岩田光司先生の実習と解説に交えて、稲葉繁先生が更に解説をするという3日間で進行していきました。
技工ステップはIPSG認定ラボの歯科技工士、小平雅彦先生に担当していただきました。
排列や重合、研磨等はWEBER DENTAL LABORにて素晴らしい機材と環境のもと、行っていただきました。
3日目に義歯が完成しました。
特徴的である下顎のサブリンガルルームを付与することで、下顎の維持安定が格段に向上します。
また患者さんのデンチャースペースを模倣しているため、研磨面やボーダーは根拠を持って設定することで、生体に調和した総義歯と言えます。
装着し、フードテストを行い終了致しました。
日常臨床で使用する咬合調整の方法等も教えていただくことで、より理解を深めることができたのではないでしょうか。
そして、審美的にも機能的にも素晴らしい結果で無事終えることができました。
1日目に行われる懇親会に参加していただくことで、より受講生と講師陣の距離が深まり、より勉強しやすい雰囲気になったのではないでしょうか。
初めてIPSGに参加される先生方には、是非懇親会にもご参加いただきたく思います。
3日間ご参加いただいた先生方にIPSG一同感謝申し上げます。
また先生方とお会いできます日を心より楽しみにさせていただきます。
ありがとうございました。
受講された先生方のご感想
▼素直に感動しました。Set後には患者様もとても笑顔になられていました。
普段見ることがない技工サイドも見学させてもらってテクニシャンの大切さもすごく感じました。
明日からの診療でも3日間で感じた事を生かしていければいいなと思います。
▼いつもあまり見ることのない、知ることのできないラボサイドの細かいステップと考え方を学びました。
それにより改善することの多さを知りました。今後もっと勉強をし直接ラボに足を運び、ディスカッションしたりアドバイスを頂きながら、最高のものを作り上げたいです。
午後の稲葉教授のビデオ、スライド大変勉強になりました。
たった2日半でこれほどの吸着、安定のあるデンチャーが完成することにより驚きと感動です。
素晴らしいチームワークです。
▼総義歯製作の工程を細かいところまで丁寧に教えて頂き、とても勉強になりました。
技工士さんと参加できたことも良かったです。
まず1ケース、教えて頂いたとおりに診療したいと思います。ありがとうございました。
▼限られた時間の中でしっかりとした結果が出ていました。
試適の段階から修正を正しく行うということができていた証拠だと思われます。
最終的には咬合が吸着が増すと思いますので、今後の経過が楽しみです。
▼技工作業等も見学できて勉強になりました。吸着等、自分の手で確認できて理解しやすかったです。
▼稲葉先生はじめ、岩田先生、佐藤先生、小西先生、小平先生、個別の質問等にも真摯に対応して頂き有難うございました。また今後とも宜しくお願いいたします。
▼とても勉強になりました。小平先生とても親切にお教えくださり、臨床でやってみたいと思いました。有難うございます。