Seminar report

’23 2/11,12(土,日) 『パーシャルデンチャー・テレスコープシステム理論と実習コース』開催されました②

’23 2/11,12(土,日) 『パーシャルデンチャー・テレスコープシステム理論と実習コース』開催されました②

2023年2月11日・12日と2日間に渡り、『パーシャルデンチャー・テレスコープシステムの実習コース』のセミナーが開催されましたので、報告させて頂きます。
今回は、2日目の様子をレポートさせて頂きます。

まず初めにIPSG包括医療研究会 代表 稲葉繁先生に「テレスコープクラウンの応用する際に大切な事」や「パーシャルデンチャーの設計」について講義して頂きました。

テレスコープクラウンを用いる場合、チェアサイド・ラボサイド共に多くのことを注意しなければなりません。

稲葉先生は、長い歴史があるこのテレスコープデンチャーを実際にドイツで学ばれたました。

稲葉先生が伝えてくださる知識・技術・情報・経験は、全てが一次情報であり、直接学ぶことができるとても貴重な時間だと感じています。

PSGでは、稲葉先生から学ぶテレスコープデンチャーを『正統派』と呼び、皆様に最善の治療をして頂く為に活動しています。

コーヌス・クローネを制作する上で、コナトアを使用し、ネガティブヴィンケルを取り除き、衛生面や審美性を考慮する事はとても重要です。

またパーシャルデンチャーの設計を考える上で、臼歯部欠損の3点支持症例への対応がとても重要となります。

支台歯間線を引き、回転軸を考え、咬合支持領域を考慮し、設計していきます。

実際に歯牙に対しどのような力がかかっているかデモ模型を用いて解説して頂きました。

クラスプを用いることによって、支台歯に掛かる為害性を深く理解できました。

支台歯を保護の為には、大連結子の設計も重要となってきます。

IPSG包括医療研究会では、シュパルテやトーションバーなどの大連結子を用いて臨床を行なっています。

これらの大連結子は、片側遊離端に咬合圧が加わった時に、直接支台歯に力を与えず緩衝役として働く設計されています。

また舌の動きを阻害することがない為、患者の違和感もなく使用してもらえるものとなっています。

続いて、様々な欠損症例に対して設計デモをして頂きました。

コーヌスクローネやリーゲルテレスコープは、幅広い欠損症例に対して有効な治療方法です。

コーヌスクローネやリーゲルテレスコープの中でも禁忌症がありますが、そのような症例にはレジリエンツテレスコープを用いて対応していきます。

今回のセミナーでは、受講生の先生方が直接稲葉先生に症例相談をする時間を設け、パーシャルデンチャー・テレスコープデンチャーの設計や治療方法を学んで頂きました。

実際の症例に関する稲葉先生の考えを学ぶことができる、とても貴重な時間となりました。

先生方のとても丁寧に資料作りをして頂いたお陰で受講生全員が貴重な時間を共有することができました。
この場を借りてお礼申し上げます。

以上を持ちまして、『パーシャルデンチャー・テレスコープシステムの実習コース』セミナーが終了となりました。

稲葉先生、高木先生、石川先生、とても貴重な講義をして頂きありがとうございました。

またお忙しい中、全国各地から参加して頂いた先生方にもお礼申し上げます。

これからもIPSG包括医療研究会は、様々なセミナーを企画・開催していきますので、皆様のご参加お待ちしております。

最後までご愛読ありがとうございました。
稲葉歯科医院 歯科医師 林聡一

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