Seminar reportセミナーレポート
’15 8/23(日)全ての治療のスタートライン『咬合治療の臨床』開催されました
2015年8月23日 咬合治療の臨床
レポート/歯科医師 小西浩介先生
8月23日に『咬合治療の臨床』が開催されました。
今回も全国から沢山の先生方にお集り頂きまして、本当にありがとうございました。
早い段階から満席で、卒後間もない研修医の先生からベテランの歯科医師、歯科技工士の先生方までご参加頂きました。
また、半数近くがIPSG初参加の先生方でした。
今回の研修内容は、咬合は難しくてよくわからない、という先生方に咬合についてわかりやすく解説させて頂くという内容でした。
今回も元日本歯科大学教授の稲葉繁先生に、わかりやすい内容で講演して頂きました。
稲葉繁先生は国内外問わず、著名な先生方より咬合の知識を得られています。
その豊富な知識・経験から成り立つ咬合に対する考え方を聞くことができます。
咬合は難しくてよくわからない、きちんとした咬合調整の方法を知りたい。
とお悩みの先生は少なくないと思います。
なぜなら、大学教育では咬合に関する講義も少ない上、卒後も咬合を学ぶ研修会が多くはないというのが原因かと考えられます。
稲葉繁先生はいくつかの法則、そして知識さえあれば咬合は難しくはないと言います。
そもそも咬合の診査診断だけではなく、歯科治療を進める上では咬合器は必要不可欠であると言います。
稲葉繁先生はKaVoのプロター咬合器の開発者の一人でもあります。
そのため、今回は咬合器の使用方法もわかりやすく解説して頂きながら、顎位の理解の仕方や中心位の採得方法などを具体的に説明して頂きました。
そして後半からは、IPSG副会長である岩田光司先生から、症例を紹介して頂きながら、実際の咬合調整の方法や咬合の診査診断方法などを説明して頂きました。
咬合調整は高いところを単に削るのではない、と岩田先生は言います。
具体的な咬合診査診断・治療法のステップを細かく解説して頂きました。
実際に咬合診査診断からのステップを確実にご自分のものにしたいという先生方のために、9月に相互実習形式の『咬合診断アドバンス実習コース』の4日間コースを設けています。
・咬合診査診断の方法
・咬合調整の仕方
・中心位の採得方法
・KaVoプロター咬合器のハンドリング
などをお一人お一人にKaVoプロター咬合器を貸し出して、9名限定の少人数形式ですべてのステップを実習をして頂くことができます。
IPSG初参加の先生でも十分理解できる内容でご用意しておりますので、是非初参加の先生方も奮ってご参加下さい。
(下の写真は昨年の咬合診断アドバンス実習コースの風景です)
また、今回は研修会後に懇親会を開催させて頂きました。
IPSGでは初参加の先生方にも配慮させて頂いておりますので、今後も初参加の先生方もお気軽に来て頂けたらと思います。
今回も受講して頂いた沢山の先生方に、IPSG一同心より感謝申し上げます。
またのご参加を心よりお待ちしております。
《重要なお知らせ》
今回、IPSGで初めてアナウンスさせて頂いたことがあります。
来年2016年よりIPSGに新しい年間コースが設立されます。
題して、『咬合認定医コース』です。
IPSGの強みである咬合にとことん特化した講義・実習の年間コースで、IPSG咬合認定医という称号を得ることができ得るコースになっております。
早くも参加の申し込みを頂いておりますので、ご希望の方はお早めのご連絡お待ちしております。
募集人数(9名)に達し次第、締め切らせて頂きますのでご了承下さい。
詳しくはIPSG事務局までお問い合わせ下さい。
▼咬合認定医コースのお申し込みはこちらから
https://ipsg.ne.jp/seminar-apply/
レポート/歯科医師 小西浩介先生
▼歯の咬合面形態など勉強しなおして咬合調整を正しくできるように心がけていきたい。
ブレーキの人に対しての咬調の方法がやはり難しそうであった。
天然歯の咬耗のある患者に対してはアンテリアガイダンスがないことがあるので咬合診断をきちんとしていかなければならないと思った。
▼日頃父に習ったとおりに咬合診断を行い、咬合調整等を見せてもらってきましたが、今日更にひとつひとつを復習させて頂き、とても勉強になりました。
今後更にデータを自分でもまとめて発表できるようになりたいです。
▼まずきれいな模型を作ることの御大切さをあらためて実感しました。
明日からまず自分でできるところまで臨床で行いたいと思いました。
▼今まであまり考えずに咬合調整をしていることを痛感しました。
そして調整するには診査診断をしっかりした上で行うことが重要だと感じました。
また診査するための項目を教えていただて為になりました。
▼3級のてこの話がやっと理解できたので良かったです。
咬合器の重要性が分かりました。
▼先生たちがどのように治療しているか大変勉強になりました。
チェアサイド、ラボサイド、同じ考えをもってチームワークとして仕事をしなければいけないなと思いました。
有難うございました。
▼稲葉先生のおっしゃっていた歯科医は虫歯やぺリオなどの枝歯の治療ではなく顎咬合系から体全体の健康を保つ職業であるという言葉に感動しました。
明日から診療で活かしたいと思います。
▼教科書に出てくるような歴史的に著名な先生に直接指導を受けた稲葉先生だからこそ、とても説得力のある講義でした。
咬合治療のエッセンスがいっぱいつまった贅沢なセミナーでした。
再受講ですがより理解が深まりました。
またDVDで復習します。稲葉先生もすごいですが、岩田先生もすごかったです。
▼グッドエイジングに生理的で無理のない咬合の変化(良い咬耗)はかかせません。
再編成することでクライアントの咀嚼機能が若返り、それをうまく変化させていく管理、これが長寿の中でとても大切なメンテナンスだと思って日々過ごしておりますが、この確証が得られたように思います。
IPSGでは、歯の治療だけに注目せず、歯科医師が担っている「恒常性の維持」の1つである食物摂取系を支える歯科医療を目指しています。
そこでこの度、IPSGが強みとしている「咬合」に特化し、将来の包括的な歯科医師の輩出を目標に、咬合認定医コースを開始することとなりました。
ぜひこの機会に「咬合」を学んで頂いてはいかがでしょうか?
⇒【限定9名】咬合認定医コースの詳細・お申し込みはこちら
※残席わずかとなっておりますので、お申し込みはお早めに
▼咬合認定医コースお申し込み用PDFはこちら
※PDFを印刷して、FAXでお申し込み可能です(下記画像をクリックするとPDFファイルが表示されます)