Seminar report

’12 9/22,23 『咬合診断アドバンス4日間実習コース』前半開催されました

’12 9/22,23 『咬合診断アドバンス4日間実習コース』前半開催されました

こんにちは。IPSG事務局 稲葉由里子です。

2012年9月22,23日『咬合診断アドバンス4日間実習コース』 の前半が開催されたのでご報告させていただきます☆♪

【9名限定】 という特別実習コースのため、先生方にできるだけ集中していただけるように、いつもお願いしているDVD撮影なども控えさせていただきました。

ベテランの先生方ばかりだったので、もちろん実践されている事だと思いますが、真っ新になっていただき、一から学んでいただきました。

自分で思い込んでいる診査診断などを見直す機会はなかなかありません。ゼロに戻り、学んでいただけたと思います^_^

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今回のインストラクターは、岩田光司会長、伊庭由夏先生、サポートで佐藤孝明先生にお願いしました。

前半の2日間で、印象採得、模型作り、中心位採得、チェックバイト、フェイスボートランスファーそして咬合器へ付着し、咬合器のハンドリングなどを学びます。

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今回のモデルさんは、IPSG事務局の渡部さんです☆

渡部さんは姿勢もいいし、一見噛み合わせにも問題ありません。

「ここが乳様突起、胸鎖乳突筋の付着部、停止ですね。 起始は胸骨と鎖骨です。こうやってついているんですよ。」

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頷いている先生方をすかさずパシャリ。

真剣モードに入ってます。

顎関節症の診断に、筋触診は欠かせません。

やはり、全身の診断が大切なのですね☆

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こちらは、スウェーデンの顎関節症の巨匠、クローポールセンの筋触診テストの図です。

「舌は僕が付け足して書いたんだけどね・・・」←稲葉先生

舌の診断は顎関節症の大事な診断ポイントと付け加えた稲葉先生は、もしかしたら、クローポールセン先生よりも一枚上手かもしれませんね^_^

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こちらはこの度発売された『TMJドップラー』です☆♪

これで、患者様の関節の音の種類を聞き分けます。

顎関節症診断ではぜひ使っていただきたいと思います。

内科でいう聴診器と同じです。

ドクターと患者様双方で確認する必要があります。

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セットの中身はこんな感じです。このセットをおもむろに開けると重厚感があり、患者様にとっても大事な検査だということをご理解していただくことができるでしょう。

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さて、印象採得をはじめます。

患者様で、印象採得が好きな方はいらっしゃいません。いかに患者様に不快感を感じさせず行うかということは非常に大切です。

患者様が恥ずかしくないように、そして不快に感じさせないようにエレガントな治療をするように心がける必要があります。

患者様を上から覗き込んだり、エプロンの胸の上に、物を乗せたりは決してエレガントではありません。

ドクターの位置は頭の後ろで堂々としていないといけません。

患者様に何度もうがいをさせるような治療も、決してエレガントではありません。

患者様の気持ちの先の先を読む必要があります。

稲葉先生は、ドクター・ビーチのパフォーマンスロジック を2週間に渡り直接受けていますが、ビーチ先生の教えは、患者様にストレスを与えないことが一番、そして、姿勢をよくすることで、ドクターの健康も守るという、当時は目からウロコなものでした。

今度、機会があればIPSGで診療姿勢のコース、パフォーマンスロジックセミナーを企画したいと思います。

エレガントに振る舞うためには必須なセミナーだと思います。

新卒のドクターはできるだけ早い時期にこのセミナーを受講することをお勧めします☆♪

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フェイスボートランスファーの記録を咬合器に再現、そして中心位が3枚一致するかどうかの確認を、稲葉先生を取り囲んで実習している風景です。

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KaVoのプロター咬合器についても詳しく説明させていただきました(^_-)-☆

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ここからが実習です。

3人一組で先生方お互いの印象採得、フェイスボートランスファー、そして中心位を体験していただきます。

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中心位は、採る方、採られる方、両方体験していただくことで、その感覚を身に付けることができます。

「これで、今までの仕事がすべて変わるよ」

と稲葉先生からの直接の指導の様子です☆♪

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KaVoのフェイスボーはとてもシンプルです。

簡単なので、ぜひすべての患者様へ実行していただきたいと思います。

フェイスボートランスファーをする先生はほとんどいらっしゃいません。

どうしても先生方も真剣になると、作業になりますが、一体何をしているのか、患者様にも、伝えてあげてください。

きっとそれだけでも、他の歯科医院とは違って、何かしてくれている感が得られるはずです^_^

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もちろん石膏も先生方ご自身で注いでいただきます。

石膏の混水比を守り、必ず真空練和で機械練、バイブレーターで注いでくださいね。

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フェイスボーの情報を咬合器に移し、中心位で付着したところです。

先生方、ご自分の歯とご対面です。

石川先生、興味一杯の目をされていて、本当に楽しそうに実習を受けてくださいました。

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先生方、ご自分の模型をご覧になって、びっくり。

顎関節症だったり、その予備軍だったり様々でした。

「なんだか、姿勢がへんだと思ってたんだよね。」

「首筋が痛い原因はこれだったのか・・・」

「顎がフラフラすると思ったら、前歯の誘導がなかったのか」

など、 ご自身の症状の原因を見つけることができました。

みんな稲葉先生に咬合調整をしてもらいたいそうですが、

「高いですよ。」

と稲葉先生、言ってました^_^;

今回3人一組ですっかり仲良しになった先生方、お互いの咬合調整を行うのも良い勉強になるかもしれませんね。

後日、今回モデルをしてくださった渡部さんから感想をいただいたので、ご紹介します。

デモで、私の印象をとって頂きました。
その際、トレーを口腔内から出すときの稲葉繁先生のエレガントさに感激しました。
研修で方法を見てはいましたが体感するのとでは全く違います。
先生方にとってはいつものことでも、患者様にとっては、いつでも初めてに近い体験でドキドキするものだと思います。
出来るだけ苦痛も、恥ずかしさも感じたくありません。
印象ひとつとってもやはりさすが自費診療と感じて頂ける一つだと思います。
何をとっても無駄な動きがなく、美しいと感じました。

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次回は10月7,8日となります。

咬合器のハンドリングの復習から、ピーター・K・トーマスのワックスアップ実習、粘土を使って咬合面を作る実習、KaVoのディグマ実習などを行う予定です☆

ぜひ、楽しみにしていてくださいね(^_-)-☆

ご参加いただいた先生方、本当にありがとうございました。

咬合認定医コース開催のご案内

IPSG咬合認定医コース
IPSGでは、歯の治療だけに注目せず、歯科医師が担っている「恒常性の維持」の1つである食物摂取系を支える歯科医療を目指しています。

そこでこの度、IPSGが強みとしている「咬合」に特化し、将来の包括的な歯科医師の輩出を目標に、咬合認定医コースを開始することとなりました。

ぜひこの機会に「咬合」を学んで頂いてはいかがでしょうか?
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