2021年7月17・18・19日と3日間にわたり総義歯Live実習が開催されましたので報告させて頂きます。

今回は最終日　蝋義歯完成～埋没・重合～完成の様子をレポートさせて頂きます。

最終日はラボサイドの作業から始まります。

また埋没・重合の様子を受講生の先生方に見ていただく為、Weber Dental Labor に集合しました。

最終的な咬合調整や歯肉形成を行い、蝋義歯を完成させます。

上顎では後縁を封鎖するためのポストダム、下顎では患者固有のデンチャースペースを生かしたサブリンガルルームを付与することにより、義歯の維持安定をはかります。

続いて埋没・重合です。
一次埋没・二次埋没・流ロウを行い、重合していきます。

この上下顎同時印象法の総義歯のシステムでは、IVOCUPシステムを用いて重合を行います。

IVOCUPシステムは、3トンの圧力に耐えられるフラスコと6気圧の圧力でレジンをレジンを補うことができる出来る方法です。

このシステムを用いることにより、重合収縮を補填し、より強度の高い義歯を製作する事が可能です。

重合が終わり、研磨を行い、完成となります。

ここからチェアサイドの作業となります。

チッピングテストを行い、重合収縮で生じた咬合のズレを調整します。

稲葉先生は毎回ほぼ1回の調整でそのズレをなくしてしまうので、受講生の先生方から歓声が上がっていたのが印象的でした。

調整を行い、装着しました。

患者様が素敵な笑顔で微笑んでいる姿を見て、最善の治療を行う大切さを実感する事ができました。

実際に受講生の先生方に義歯を触れて頂き、その上下同時印象法で製作された義歯の感触を体験してもらいました。

歯科のことで悩まれている患者様は本当にたくさんいると思います。

そんな患者様に最善の治療を提供できる存在になることの大切さを教えて頂きました。

患者様から感想を頂きましたので、一部載せさせて頂きます。

「いろんな歯科医院ほHPを検索して、いろんな義歯があることを知り、でもいいのは保険適応外となり、歯科医院で何を言われるか、、、などと考え、数年を過ごしてきました。

去年、稲葉歯科医院のHPを目にしたことも覚えています。

でも、やはり私にはとても不釣り合いな義歯だと諦めていました。

自分の誕生日に偶然目にしたセミナーの患者募集記事、驚いて何度も読み返しました。

いつかは行かなければならないのなら、あれこれ言われる地元の歯科医院ではなく、このチャンスを掴みたいと強く思ったことがきっかけでした。

稲葉先生のたくさんのダジャレをいいながらの優しさと最高の技術を受けられたこと。

岩田先生の初日から最終日まで、緊張している私にやさしく話かけてくださり、いつも、私の前にいて気にかけてくださったこと。

小平先生をはじめ、技工士の先生たちの3日間で最高義歯を作ろうと、神経を注いでくださったこと。

飯塚先生の、何にもわからないけど、いろんなことを知りたい見てみたいという私に、いろんな話や写真を見てくださり、常にひとりにさせないようにしてくださったこと。

そしてなにより、いつも隣にいて私に安心感を与えてくださった由里子先生。
　
由里子先生が見えるところにいてくださるだけで、安心できました。

休日の3日間のセミナーで私のための最高な作ってくださる先生方に心からのお礼を言いたいです。

ありがとうございます。

そして、全国各地に、ひとつでも多くの「上下同時印象法」を採用してくれる歯科医院が増えることを願ってやみません。
　
本当にありがとうございました！」

という感想を頂きました。

勇気を持って本セミナーに参加していただいた患者様、素敵な感想まで頂き、本当にありがとうございました。

また受講していただいた歯科医師・歯科技工士の先生方も本当にありがとうございました。

IPSG包括医療研究会では、『咬合治療』を軸とした「総義歯」・「テレスコープ義歯」・「顎関節」・「筋機能療法」のセミナーをこれからも随時開催していきますので、宜しくお願い致します。

最後までご愛読ありがとうございました。

稲葉歯科医院　歯科医師　林聡一