Seminar report

’13 10/13,14 咬合診断アドバンス実習コース(後半)開催されました

’13 10/13,14 咬合診断アドバンス実習コース(後半)開催されました

IPSG事務局 稲葉由里子です。

10月13日(日)14日(祝月)に咬合診断アドバンス実習コース(後半)が開催されました。
レポーターは前回に引き続き佐藤孝仁先生です。

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いよいよ4日間実習の後半戦のスタートです。
とその前に、前半戦のおさらいです。

前半では咬合診断の講義、患者様にご協力いただき実際の咬合診断を行うライブ実習、さらにそれを踏まえ、8人の先生方で咬合診断における咬合器の付着までを行っていただきました。

基本から応用まで学べて多くの先生方がとても勉強になったと思います。

それでは、後半戦の内容です。
と行きたいところですが、話がちょっと変わります。

先週、IPSGの研修室に稲葉先生の手元を拡大できる素晴らしいビデオカメラとテレビが設置されました。
これはIPSGのVIP会員のご寄附により設置させていただいた素晴らしい機材です。

この機材を使用する最初の研修会になりました!これがその自慢のビデオカメラシステムです!!

研究室のビデオカメラシステム
※今回の実習中の写真です

今回の受講生はとてもラッキーです!
出来たばかりの研修室を使ったのも初めて、このビデオシステムを使ったのも初めてです。
実りある研修となっていただければ幸いです。

【10月13日/3日目】

午前中は咬合診断の講義でした。
前の実習から二週間あいていますので、まず先生方と一緒におさらいをしていきました。

教材は稲葉先生の過去の顎間節実習のライブビデオです。
このビデオは販売もされていますが、とてもわかり易く撮影されていますので、勉強になります。

午後からは、いよいよ二週間前に診断した患者様の咬合調整です。
その前に、咬合調整前のKAVOの顎機能検査ディグマ2での診断・記録用の検査をいたしました。

顎機能検査ディグマ2

記録後、稲葉先生による咬合調整を行っていきますが、咬合調整をする前に、きちんと以前おとりした咬合器に付着された模型で診断しているところです。

咬合器に付着された模型で診断

その後、咬合診断を行いました。
手元が映っているので、ユニットの周りに集まらなくても座ったまま稲葉先生の診療をしっかりと見ることが出来ます!!

綺麗に映っていますね。

咬合診断

私の学生時代(3年前ですが)でも咬合調整のルールというものがなく、学生実習でもなんとなく咬合調整をするといった実習でした。

つまり、少なくとも私より上の先生方は咬合調整のルールを大学で学んだ先生方はいらっしゃらないのではないかと思います。

稲葉繁先生は日本歯科大学の教授であったこと、国内国外問わず多くの著名な先生方の研修会に参加され、その結果、一番すぐれた基本的な咬合理論のルールを私たちに教えていただけます。

一からこの咬合理論のルールを勉強するとなると、かなりの時間と研修会費がかかりますが、稲葉先生に学べばその集大成を4日間で知ることができるのでこの実習は本当にオススメです。

今回もこの咬合理論のルールにのっとり患者様の咬合調整をしていきました。
といっても、稲葉先生の咬合調整は削るというよりは撫でる感覚に近いくらいです。

《ディグマ2のEPAテストの検査結果(術前と術後)》
※中心位と中心咬合位のズレをEPAで検査しています。

今回の患者様は顎関節症ではなく、多少のズレのある患者様なので、術前でも顕著なズレはありませんが、術前と術後では明らかに良くなっていることが見て取れます。

【術前】
顎関節症術前

【術後】
顎関節症術後

咬合調整は撫でるだけと書きましたが、それだけでもこんなに違います!!
ディグマの検査結果を見れば一目瞭然です!!

中心位と中心咬合位が一致したのがこの検査からわかりますね。

本日の午後の実習はまだまだ続きます。
患者様のライブ実習が終わり、いよいよご自身の模型を使い咬合診断と咬合器上で咬合調整を行っていきます。

患者様の咬合器上、チェア上での咬合調整を踏まえて、実際に咬合器のハンドリングや咬合調整を学びます。
みなさん真剣に学ばれています。

咬合器のハンドリング、咬合調整

さらに、審美の分析の実習をしていきます。
審美というと白いのがきれい、見た目がきれいにするといったなんとなく基準のないまま診療されている先生方が多くいらっしゃると思いますが、審美というのは色だけではなく解剖学的にきちんと形態が決まっています。

それももちろん大学ではお・し・え・て・くれません…。
模型に基準線が描いてありますが1本1本にきちんと名前があります。

本当はそれくらい適当な線ではなく、きちんとした基準があるのですが、残念ですが日本ではあまり知られていません。

模型に描かれた基準線

後半一日目の実習は本当に盛りだくさんですが、すべて稲葉先生のデモを見た後にご自身で実習を行うような順番で実習が進んでいくため、とても理解しやすかったと思います。

一日目の実習後は懇親会がありました、ほぼ全員の先生が参加されてわきあいあいとお酒を飲んで語りあいました。
その写真を撮り忘れてしまい私はレポートを書きながら悲しくなりました…

【10月14日/4日目】

午前中は、昨日行った審美分析をもとにご自身の模型で審美の分析をしていただいた後に、いよいよクライマックスの実習です。

今日は咬合面について徹底的に実習していきます。

咬合面
咬合面2

稲葉先生の著書「ワクシングマニュアル咬合面形成法入門」を教科書とし、稲葉先生のデモ、ご自身で咬合面を作り上げていく実習を行いました。

いきなりワックスでは多くの先生方は難しいので、この実習は二段階に分かれています。
まずは樹脂粘土を使い6倍大の石膏模型上に咬合面を作り上げ、咬合面の8要素について手を使い学んでいきます。

咬合面の8要素
咬合面の8要素2
受講生が完成した写真です

咬合面の8要素3

やはり、稲葉先生のデモを見て、ご自身で手を使いながら咬合面を勉強することは本当にわかり易いと思います。
これを踏まえて、次に、いよいよカラーワックスとピーター・K・トーマスのインスツルメントを使用し、実際にワックスアップの練習をしていきます。

こういった咬合面8要素をしる実習や教育は日本ではあまり教えるところはありませんが、主に医療先進国ドイツでは普通に学生実習でこういった実習があるそうです。

本当にその差にビックリしますね。

ワックスアップ

IPSGのスタッフの歯科技工士 中沢勇太先生にもデモをしていただきました。

中沢勇太先生のデモ

これで午前は終了でした。
お昼は美味しいお弁当をいただきました。

午後からは稲葉先生の咬合診断の総括講義から始まりました。
もう一度、咬合の基礎からの講義です。

どれくらい基礎からというと大学生の生徒さんでもわかるカンペル平面の話から実際の臨床に使える咬合診断・治療の話まで一気におさらいをしていきます。

しつこいくらいこのセミナーでは咬合理論を反復して学ぶことが出来ます。やはり理解するには反復がとても大切です。

咬合の調和10箇条

ここでちょっとブレイクタイム!
IPSGの会長 飯塚先生の「イェガーホフのイスニーの森」のデッサンをご覧ください。

認定証にIPSG発祥の地、イスニーの絵を入れたいという要望の打ち合わせ中に、たったの15分位で書き上げていらっしゃいました…本当にすごいです。

コーヒーブレイクも終わり、この実習のライブデモでご協力いただいた患者様の診断と治療のまとめを最後に行います。なかなか、他の実習ではライブデモの情報をすぐにスライドにして講義を受けることなんてないかと思います。

IPSGではやりっぱなしにすることはなく、このように何度も反復して学んでいきます。
それもこれも、最後のまとめを行いますIPSG副会長であります岩田先生のお蔭です。

咬合診断実習コース
咬合診断実習コース 岩田先生

本当に細かい所まで、復習していきます。例えば、写真にしているのはフェイスボウトランスファーのスライドですが、これも動画となっています。

フェイスボウトランスファーのスライド

全ての復習が終了し、お一人お一人の先生方にサティフィケイトをお渡しして、密度の濃い咬合診断4日間コースが終了いたしました。

稲葉繁先生4日間ありがとうございました。そして、4日間真剣に受講された先生方もありがとうございました。
終わった後の先生方はみなさんとても笑顔で、活き活きとされていました!
明日からの臨床が楽しみという感じですね!

では、最後に、この4日間のセミナーのレポート、実習のアシスタント等をさせていただいた感想です。
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咬合診断実習は基礎~応用までの講義とライブ実習と相互実習と個人の実習をするというかなり内容としては濃い実習コースになっています。

そして、なんといっても反復が多いです。これが一番身に付きますし、理解できます。

咬合診断なんてと思う先生方もいらっしゃるかと思いますが、歯科診療を行う上ではこれが一番の基礎であり、もっとも難しいことでもあるように私は思いますが、稲葉先生はそれをわかり易く説明していただけるので、多くの先生はほぼ理解されたと思います。

後は、この実習で学んだことを日頃の臨床に生かしていただければ、必ずいい結果がえられるかと思います。
そして、こういった繰り返しにより、今はできないような難しい症例でもできるようになるのではないかと思います。

話は少し変わりますが、IPSGのコンサルタントでもいらっしゃる石原明先生が「今の繰り返しが、未来を描けるものでなくてはならない」とおっしゃられたことがございます。

つまり、未来を描く(質の高い診療)には、今の繰り返しがただ単に患者様をみるものではなく、きちんと咬合器で診断してから治療をするという繰り返しでなくてはならないかと思います。

そういった意味でも、この咬合診断を大切にし、一人でも多くの患者様にお役にたてるような診療ができるように、皆様と一緒に発展・進歩していければと思います。

レポートに最後までお付き合いいただきありがとうございました。
稲葉歯科医院 佐藤 孝仁
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佐藤先生、素晴らしいレポート有難うございます。

佐藤先生は、IPSGの研修の中でこの咬合実習の研修が一番好きということでレポートの内容にもそれがとてもよく表れていますね。

と、いうわけで佐藤先生のレポート如何でしたでしょうか。
まだIPSGの研修を受けたことのない先生も、最近ちょっとご無沙汰の先生も、是非IPSGの研修にいらしてくださいね。

お待ちしています。
稲葉由里子

咬合認定医コース開催のご案内

IPSG咬合認定医コース
IPSGでは、歯の治療だけに注目せず、歯科医師が担っている「恒常性の維持」の1つである食物摂取系を支える歯科医療を目指しています。

そこでこの度、IPSGが強みとしている「咬合」に特化し、将来の包括的な歯科医師の輩出を目標に、咬合認定医コースを開始することとなりました。

ぜひこの機会に「咬合」を学んで頂いてはいかがでしょうか?
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