Seminar report

『顎関節症の臨床と治療』稲葉繁+IPSG副会長岩田光司コラボセミナー【後編】

『顎関節症の臨床と治療』稲葉繁+IPSG副会長岩田光司コラボセミナー【後編】

前編に引き続き、『顎関節症の臨床と治療 稲葉繁+IPSG副会長岩田光司コラボセミナー』の模様をお伝えいたします☆

後半は、IPSG副会長、岩田光司先生のセミナーです☆♪

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岩田副会長は、学生時代から稲葉先生のもとで勉強し、日本歯科大学卒業後、当時の稲葉先生の高齢者歯科診療科、総合診療科の医局員としてずっと支えてきてくれました。

稲葉先生の診療を忠実に守り、実践されている、稲葉先生の弟子です。

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岩田先生のセミナーの内容、本当に素晴らしかったです。
今回、具体的な臨床例として4症例ありましたが、ひとつひとつ大変奥が深く、沢山の学びがありました。

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顎関節のクリック音がでるメカニズムや、下顎頭の動きとディグマの動きを連動させたパワーポイントは、本当にわかりやすく、目からウロコでした。

ベネット運動
イミディエートサイドシフト
などについても説明がありました。

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また、てこの作用についても、作り込まれたパワーポイントは、また稲葉先生と違った視点から学ぶことができ、大変勉強になりました。

また、症例の中に、沢山の動画を盛り込んでありました。

患者様の治療後のインタビューで、
「動画、診査した内容をこうやって目視してみせもらえたことで、感激しました。
岩田先生に、診断していただいたことで、体のメンテナンスは大事だと思いました。」

と、お話しされていました。

患者様は素人です。
歯科医師が、きちんと伝えることの重要性も理解できました。

私が大変びっくりしたのは、治療前治療後のディグマのデータが、まったく別人の顎の動きのように、オクルージョン、咬合調整で変わってしまったことです。

これは、とってもすごい事だと思いました。

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パワーポイントがとにかく綺麗で素晴らしいのに加え、岩田先生の臨床精度の高さにはびっくりしました。
頭位および顎位の変化が重心に与える影響、咬合器の精度実験なども話があり、興味深い内容盛りだくさんでした☆ 

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最後に、稲葉先生から、顎関節の解剖の動画を用いた説明がありました。
雑音時、やクローズドロックで円板が詰まっている、前方転移の状態の動画なんて、なかなか見ることはできません。

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しかも、稲葉先生の解説付きです。

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クローズドロックのマニュピレーションの方法を、やはり、実際の患者様の症例でご説明させていただきました。

「咬合調整は、関節の調整です。関節の理想像を作るための咬合調整です。咬合診断は円板にのせてからする。ということを覚えていただきたいと思います。」

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チュービンゲン大学独特の検査方法、レジリエンツテストです。
関節円板の脱落を検査する方法です☆

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質疑応答では、中心位の具体的な採得方法について、デモがありました。
北海道大学の小畑先生がモデルになってくださいました(^_-)-☆

稲葉先生、小畑先生のお口の中を全く見ていないのに、中心位を触っただけで、
「上顎の臼歯の舌側内斜面に干渉があるね」
と(@_@;)

「その通りなんです!インレーを一年前にいれました。」←小畑先生

ということで、本当に盛りだくさんのセミナーで、先生方には大変満足して頂けたのではと思います。

先生方の感想を一部お伝えいたします。

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◆咬合調整の目的は、顆頭一関節結節を密着させるように、1級のテコ⇒3級のテコに調整し、理想的な関節の状態にすること。今日、最も勉強になったことでした。

◆非常に勉強になりました。顎関節の動画、症例の動画などイメージが湧きやすくなると思いました。しっかり復習して、咬合診断コースが受講できるようにしたいと思います。そこから、テレスコープや総義歯も受講できればと思います。有難うございました。

◆大変貴重なお話、有難うございました。知識不足もあり、周りの先生より理解ができていないので一緒に受講した院長、副院長に復習してもらいたいと思います。中心位やロックの外し方なども、今まで曖昧だったものに対しての考えを深めることができたので、とても面白かったです。

◆今まで、顎関節症の患者さんはお手上げでした。明日からすぐ実践というわけにはいきませんが、模型をプロターに装着することから始めたいと思います。とても勉強になりました。有難うございました。

◆自分の不勉強なところがまたはっきりしたように思います。「咬合干渉」について実際に臨床にいかせるこほどまだ知識がないので、まだまだ勉強していきたいと思います。IPSGには、総義歯やリーゲルなど興味深いものがたくさんあるのでもっと勉強していきたいです。

◆顎関節症を知ることで、咬合のことも今までぼやけていたこと所がわかってきました。もっと知りたいと思いました。ありがとうございます。

◆セミナーは何回目かですが、同じようでまた新たな知識が得られた気がします。

◆非常に素晴らしい講演を有難うございました。今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

◆ポイントのつまった素晴らしい講義でした。

◆症例がたくさん見れ、大変勉強になりました。反復して学ぶことで、新たに気づきが沢山ありました。今日は有難うございました。

◆「一番印象に残ったこと」→中心位採得時には下顎の筋反射を利用すること。オトガイと斜めから下へ刺激する方法で誘導する方法を明日からやります。 「明日から実行しようとおもったこと」→レジリエンツテストもやります。

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