Questions歯科治療に関するQ&A
Q:リーゲルテレスコープの破折を防ぐには、どのような事に気をつけなければいけないでしょうか?
破折を防ぐには、今後どのような事に気をつけなければいけないでしょうか?
遊離端義歯で後方の歯を失った場合は、いかにしても義歯の沈み込みを防ぐことは不可能です。
例えば、3本の臼歯を失い後方に歯がない場合で、最後方の支台歯が失活である場合には、歯軸の方向に縦破折が起きる危険が高くなります。したがって、最後方の歯をそのまま使うことは避けなければなりません。
それでは、その場合にはどのように解決したら良いでしょうか。
私はこのような場合支台歯を傾斜させるような力を避け、咬合力を歯軸に伝えるのみにしています。具体的には、失活歯の歯冠を切断し、コーピングを施します。
その上に、前方歯から延長したダミーのような形態のシュレーダーゲシーベと称する装置を設置し、歯冠と歯根の動きを分離し、義歯の沈み込みを歯軸の方向に導き歯根破折を防止しています。
テレスコープシステムを応用した補綴は、歯根破折が多いということがよく言われますが、このようにして対策すると良いと思います。
我が国では失活歯が異常に多く、テレスコープシステムを応用した補綴は有髄歯が条件です。
抜髄を避けましょう。
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せっかく一次固定をした内冠の最後方歯が割れてしまったら、悲しすぎですね。
失活歯は弱いです。
あらかじめ、割れる事を想定して対策を練ることが大切です。(稲葉由里子)
IPSGとは
IPSG包括歯科医療研究会は、「医療には最善の方法が実行されるべきである」という稲葉繁先生の信念のもと、海外で学んだ確かな技術を日本の歯科医師に広めることを目的とした研究会です。
「顎関節症」「テレスコープシステム」「総義歯」「摂食嚥下」の4本の柱を軸に、診療姿勢から全顎治療までを基礎から応用まで学べるプログラムを提供しています。専用のセミナールームには最新の設備を完備し、実践的な研修が可能です。



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開催日 | セミナー名 | 講師(予定) |
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2025.8.2.SAT〜2025.8.3.SUN | ’25 8/2〜 8/3(土・日)顎関節症ライブ実習コース | 稲葉繁先生 岩田光司先生 |
2025.11.16.SUN | ’25 11/16(日)筋機能療法・エントレ | 稲葉繁先生 飯塚能成先生 |
2025.12.14.SUN | ’25 12/14(日)IPSG Scientific Meeting 2025 ~ 学術大会 〜 | 現在未定 |
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