Questions歯科治療に関するQ&A
Q:オクルーザルコアを使う意味を教えてください
テレスコープデンチャーはご承知の通り、内冠、外冠と義歯部にわかれています。
内冠製作後、外冠を製作するのですが、各支台歯の位置関係が、正しく模型に再現されることが非常に重要となります。
もし、この位置がくるっているようですと、技工所から送られてきた義歯と口腔内では一致しないことになります。
そこで、最終的には外冠と義歯が一体化するわけですから、この内冠の位置関係を正確に模型に再現されていなければなりません。
そのために内冠試適後、すべての支台歯を一体化したオクルーザルコアを作り、位置関係を正確に表す必要があります。
一部の人は支台歯一本一本別々にトランスファーコーピングを作り、外冠用模型を作る方法が紹介されていますが、これでは支台歯同士の位置関係は正確に表すことができません。
私は、最後の義歯と同じ関係に支台歯を表すためにオクルーザルコアを作っています。これが最も良い方法だと思いますし、実際私が学んだチュービンゲン大学ではこれが欠かせないものとなっていました。
オクルーザルコアの材料は、パターンレジン、歯列全体をカバーするためにはその中にコートハンガーワイヤーを使い、全部の内冠をパターンレジンで止めるのがよいと思います。その上から個人トレーによって全体の印象をします。
IPSGとは
IPSG包括歯科医療研究会は、「医療には最善の方法が実行されるべきである」という稲葉繁先生の信念のもと、海外で学んだ確かな技術を日本の歯科医師に広めることを目的とした研究会です。
「顎関節症」「テレスコープシステム」「総義歯」「摂食嚥下」の4本の柱を軸に、診療姿勢から全顎治療までを基礎から応用まで学べるプログラムを提供しています。専用のセミナールームには最新の設備を完備し、実践的な研修が可能です。
開催予定のセミナー
| 開催日 | セミナー名 | 講師(予定) |
|---|---|---|
| 2026.7.18.SAT〜2026.7.20.MON | ’26 7/18~20(土・日・月祝)総義歯ライブ実習コース | 稲葉繁先生 岩田光司先生 |
| 2026.8.1.SAT〜2026.8.2.SUN | ’26 8/1・2(土・日)顎関節症ライブ実習コース | 稲葉繁先生 岩田光司先生 |
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