Questions歯科治療に関するQ&A
Q:咬合調整法にはどのような方法があるのでしょうか?
先日の咬合診断アドバンス実習の中で、稲葉先生はスチュアート先生の咬合調整法を教えてくださいましたが、他の咬合調整法はあるのかどうか、またその違いなど教えていただけますでしょうか?
咬合調整法の基本はスチュアート法ですが、他にもギシェー法、ラウリッツェン法、ジャンケルソン法など、考案した方々の名前がついた、さまざまな咬合調整法が知られています。
スチュアート法では中心位を最後に調整しますが、ギシェー法との違いはギシェー法は中心位を最初に確立します。
すなわち最初に下顎の安定する位置を確立し、つづけて偏心位の接触を調整する方法です。
いずれの方法でも共通する目的があります。
中心位でできる限り最大面積で接触させ、いったん顎が動いたならば前歯で誘導させるという法則はまもられなければなりません。
咬合調整に際し、考慮しなければならない基本的事項は、
1)新たな咬合位をつくに当たって、できる限り咬合面の解剖学的形態を崩さない様にすること
2) 歯の中央に長軸方向の力が加わる様にすること
3) ひとたび、新たな咬合位を確立されたなら、決してこれらの接触点を削らないこと
日常の臨床では、私はギシェー法を行っています、すなわち最初に中心位を確立してから偏心位で臼歯の接触を避け、前歯で誘導させるというものです。

IPSGでは、歯の治療だけに注目せず、歯科医師が担っている「恒常性の維持」の1つである食物摂取系を支える歯科医療を目指しています。
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開催予定のセミナー
開催日 | セミナー名 | 講師(予定) |
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2025.8.2.SAT〜2025.8.3.SUN | ’25 8/2〜 8/3(土・日)顎関節症ライブ実習コース | 稲葉繁先生 岩田光司先生 |
2025.11.16.SUN | ’25 11/16(日)筋機能療法・エントレ | 稲葉繁先生 飯塚能成先生 |
2025.12.14.SUN | ’25 12/14(日)IPSG Scientific Meeting 2025 ~ 学術大会 〜 | 現在未定 |
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