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Q:コーヌスクローネ、内冠と外冠のセットの仕方について教えてください。

Q.コーヌスクローネ、内冠と外冠のセットの仕方について教えてください。
A.コーヌスクローネの内冠セットに関する質問ですね。

日本ではコーヌスクローネの製作の際、内冠が完成したら、すぐにそれを支台歯に装着し、それを外冠製作のために印象し、模型上で外冠を直接ワックスアップするという方法が紹介され、それを実行している人がいますがこれは間違いです。

何故ならば模型の精度により外冠の精度が変わるからです。

内冠と外冠の精度は維持力に関係し、微妙な精度を出すことが困難です。
従って一定の維持力を常に得ることは不可能です。

外冠製作は直接は内冠上で行わなければなりません。

内冠を先にセットし、それを印象して外冠を製作することはドイツでは行っていません。
日本で考えられた方法です。

内冠と外冠の精度はゼロフィッティングさせなければならず、模型上では不可能です。

長期的に安定した維持力を発揮するのは直接内冠上で外冠をワックスアップし、精密に製作しなければ長期的な維持を得られません。

従って内冠のセットは外冠が出来上がってから最後のステップでセットしなければなりません。

私は1978年以来この方法を行ってきました。
その当時の症例で30年以上機能している例が多くあります。

確かにコーヌスクローネはパーシャルデンチャーの良い維持装置ですが、テレスコープシステムにはコーヌスクローネ以外にも、リーゲルテレスコープ、レジリエンツテレスコープ、アンカーバンドテレスコープなど多くの種類があり、それぞれ適材適所に応用しています。

わが国ではコーヌスクローネばかりですが、そのほかのテレスコープを覚えることは臨床の幅が広がり、良い結果を得られると思いますので、ぜひIPSGで学んでいただきたいと思います。

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