Questions歯科治療に関するQ&A
Q:顆頭が経年的に変形していく場合、対処はどうしたら良いのでしょうか?
そのようなことで悪影響があるのか、あるとするとその対処法はどうしたら良いのでしょうか?
下顎頭が変形している場合の修復に際し、注意する点ということですが、変形があるか否かを診断することが必要です。
オルソパントモでもある程度分かりますが、顎関節の診断を行う場合は、シューラー法で撮影したレントゲン写真で診断する方が良いと思います。
あるいはCTを取り診断するほうがより確実です。
レントゲン写真で診断した後、下顎頭が変形している場合の修復に際し注意する点は、患側の下顎頭を圧迫しないようにすることです。
KaVoの咬合器プロター9にはPDRインサートがついており、下顎頭を下に下げるのに必要な量を与える装置があります。
これを使用することで、圧迫しないようにすることができます。
さらに関節円板が前方転移している場合では、円板の厚みに相等する量、平均値では通常3mmを下方へ下げることで、円板が復位できる量を与えることができます。
プロター7をお持ちの場合にはPDRインサートに交換できるパーツがありますので、これをお求めになるのが良いと思われます。
いずれにしても下顎頭を下方に牽引し、下顎頭のリモデリングを期待するような対策をすることが大切です。
■お知らせ
IPSGでは、顎関節症についてのセミナーを開催しております。
Q&AでIPSGにご興味を持たれた先生は、技術についてより深く学ぶことのできるセミナーにもご参加いただけたらと思います。
セミナーに参加できない先生方には、顎関節症に関するDVDも販売しております。
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IPSGとは
IPSG包括歯科医療研究会は、「医療には最善の方法が実行されるべきである」という稲葉繁先生の信念のもと、海外で学んだ確かな技術を日本の歯科医師に広めることを目的とした研究会です。
「顎関節症」「テレスコープシステム」「総義歯」「摂食嚥下」の4本の柱を軸に、診療姿勢から全顎治療までを基礎から応用まで学べるプログラムを提供しています。専用のセミナールームには最新の設備を完備し、実践的な研修が可能です。



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開催日 | セミナー名 | 講師(予定) |
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2025.8.2.SAT〜2025.8.3.SUN | ’25 8/2〜 8/3(土・日)顎関節症ライブ実習コース | 稲葉繁先生 岩田光司先生 |
2025.11.16.SUN | ’25 11/16(日)筋機能療法・エントレ | 稲葉繁先生 飯塚能成先生 |
2025.12.14.SUN | ’25 12/14(日)IPSG Scientific Meeting 2025 ~ 学術大会 〜 | 現在未定 |
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