Seminar report

’19 6/16(日)『総義歯の基礎と臨床』セミナー開催されました②

’19 6/16(日)『総義歯の基礎と臨床』セミナー開催されました②

2019年6月16日に開催されましたIPSGセミナー『総義歯の基礎と臨床』の午後の部を報告をさせていただきます。

午前に引き続き稲葉繁先生に講義していただきました。

スタディモデル印象を行うためのAccu-Tray®︎(アキュートレイ)

総義歯の基礎と臨床

咬合採得を行うSIバイトトレーや個人トレー製作時に用いるSI曲面板などの説明や臨床への応用方法など講義していただきました。

総義歯の基礎と臨床

またこのSIバイトトレーで咬合採得を行なった際に、同時にフェイスボウトランスファーを行うことができ、一般的に行われている咬合床を用いた咬合採得とは比べものにならないくらいに、とても合理的で操作しやすいものとなっております。

総義歯の基礎と臨床
総義歯の基礎と臨床

詳しく知りたい方がおられましたら、7月13日・14日・15日に開催されます『総義歯のライブ実習コース』では、臨床はもちろんのことラボサイドまで全てを見ることができますので、歯科医師や歯科技工士の先生方に参加していただければと思います。

休憩を挟みまして、IPSG副会長である岩田光司先生に症例を用いながら講義をしていただきました。

総義歯の基礎と臨床

岩田光司先生は稲葉繁先生が考案された『上下同時印象を用いた総義歯システム』を一つ一つ決められたステップを踏んでいけば、誰しもデンチャースペースを活用した総義歯を製作できると講義されていました。

総義歯の基礎と臨床

正確なスタディモデルを採得し、フェイスボウトランスファーを行い、咬合器に付着、診査診断を行うことがとても大切であると講義されました。

また『上下顎同時印象』は、口腔周囲筋・頬・唇・舌などの形態を再現し、頬舌的にバランスの良い位置に人工歯を配置でき、各々の口腔内に合った理想的な形態の義歯を製作できると講義されました。

総義歯の基礎と臨床
総義歯の基礎と臨床

その後質疑応答が行われ、摂食・咀嚼・嚥下リハビリテーションに活用されている『エントレ』やフェイスボウの構造・印象材の選択基準・発音テストなど活発な意見交換が行われ終了となりました。

総義歯の基礎と臨床

今回『総義歯の基礎と臨床』のレポートをさせて頂きましたが、ほんの一部となっております。

また今後より深く総義歯に理解をし、実際に臨床で活用していただくためにも、IPSGでは『総義歯のライブ実習コース』を行なっております。
この『総義歯のライブ実習コース』では、実際の患者様の診査診断から完成装着まで3日間で行われるコースとなっております。

またチェアサイド・ラボサイド共に全ての工程を見ることができ、一つ一つ丁寧な解説を行いながらの実習コースとなっておりますので興味のある歯科医師・歯科技工士の先生方に参加して頂ければと思っております。

今回の『総義歯の基礎と臨床』に参加していただいた先生方においてはより深く理解していただけますし、初めて参加される先生方でも丁寧に説明を行いながら進めて参りますので、気兼ねなく参加していただければと思っております。

拙いレポートなりましたが、今回もたくさんの先生方に参加して頂き、本当にありがとうございました。

IPSGスタッフ一同、先生方と再びお会いできることを心より楽しみにしております。

レポート/稲葉歯科医院 林聡一先生

 

<<受講された先生方のご感想>>
▼補綴に関して(その他の分野でも)外国でやられている例、あるいは外国の常識が日本では全く知られていない。
又は逆の理解がなされていることが多く思う。
RPIクラスプには米国と日本では普通で、欧州ことドイツでは否定されているなど。
稲葉先生には20年前にドイツの治療指針と清院会で講演して下さいました。
そのとおりを●●必要はありませんが、「こんなやり方もあるんだ」という情報が多くて困ることはありません。
先生にもっともっと「ドイツでは」と発信になってもいいの●●。
どんどん情報発信してほしい●●。
▼よい義歯のあり方をご教授いただいたので、義歯に対する考え方を一新することができ、とても良い経験になりました。
▼初めて参加でしたが、システマチックな方法は大変参考になりました。
これまでいろんなコースを受けていましたが、なかなか多くの症例に対応できるやり方はなく、Dr.のレベルや経験にかなり左右される部分が多かったので今回の方法はそのあたりの悩みをクリアーにしてくれました。
▼世界一の義歯を学べる幸せを感じ、もっと広めていかないとと思いました。
患者、術者、技工士、三者ともに喜べるようにしていこうとあらためて思いました。

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