Seminar reportセミナーレポート
『総義歯ライブ実習コース』2013 1日目
IPSG事務局、稲葉由里子です。
7月13.14.15日『総義歯ライブ実習コース』が開催されたので、ご報告させていただきます。
実際の患者様をお呼びして、問診からスタディーモデルの印象、上下顎同時印象、咬合採得、ゴシックアーチ、排列、重合、最後のセットまで、すべてライブでご覧いただけるセミナーです。
毎回違う患者様にご協力いただき、ライブでご覧いただくコースは、IPSG以外ありません。
やはり、総義歯の製作はドクター、テクニシャンが協力して初めて患者様に提供できるものです。
今回、沢山のテクニシャンの方にご参加いただきました☆
今回も、稲葉先生の右腕としてタッグを組むのは、Dr.Hans Shleichの総義歯コースのインストラクターをつとめ、阿部晴彦先生の元技工インストラクターをつとめてきた、岡部宏昭先生です。
患者様のスタディーモデルです。
顎底は極度に吸収しています。
歯槽底はなく、真っ平ら。
普通に言われる、難症例ですね。
そして、下顎の模型。
レトロモラーパッドまで、急傾斜です。
レトロモラーパッドは唯一、下顎で変化のない部位です。
ここを抑えておかないと、義歯が沈下してしまいます。
SIバイトトレーで、咬合採得を行う事で、上下顎同時印象法の精度が増しました。
SIバイトトレーとは、スタディーモデルを中心位でトランスファーするためのトレーです。
上下顎同時印象を実行する場合に重要な事は、個人トレーとゴシックアーチの描記に使用する装置を製作しなければならないことです。
今までは、スタディーモデルを咬合器にトランスファーする際、平均値で製作していたので、多少の誤差を生じることがありました。
その誤差を精密印象時に修正していましたが、SIバイトトレーを用いると、より精度が増し、最終印象まで、スムーズに進むことができます☆
少数歯欠損、レジリエンツテレスコープにも応用でき、とても臨床幅が広いトレーです。
2日目の上下顎同時印象を完璧なものにするため、集中して作業をすすめました。
場所はセミナーが開かれた、稲葉歯科医院の近く『ビストログラッソ』です。
今回のセミナー、技工士の先生も沢山ご参加いただきました。
やはり、総義歯はお互いの協力があって完成し、患者様に提供できます。
わたしの両隣、テクニシャンの松浦先生と、小平先生。
そして手前に座ってらっしゃるのが、今回技工インストラクターを努めてくださっている岡部先生です。
今日改めて知った知識が沢山あり、とっても勉強になりました♪
明日はいよいよ、上下顎同時印象です!
頑張りましょう!