Seminar report

’20 7/23~25(木祝,金祝,土)『総義歯ライブ実習コース』開催されました③

’20 7/23~25(木祝,金祝,土)『総義歯ライブ実習コース』開催されました③

2020年7月23・24・25日の3日間に渡り、総義歯Live実習が開催されましたので報告させて頂きます。

最終日は、Weber dental labに集合しました。

Weber dental labでは、上下同時印象法を用いたシュトラックデンチャーは勿論のこと、正統派の各種テレスコープ義歯の製作を行っています。

稲葉繁先生のもと鍛錬を積んだ歯科技工士が4名在籍しております。

今までシュトラックデンチャーやテレスコープを経験されてきた先生方はもちろんのこと、これから初めてみたい先生方はサポートしながら一緒に製作していきますので、お気軽に声掛けして下さい。

http://weber-dental-labor.com/

まず初めに咬合器上で咬合調整を行いました。

まずは中心咬合位での調整。

次に側方運動、前方運動の調整と順をおって調整していきます。
咬合様式としては、フルバランスオクルージョンを付与します。

その後、歯肉形成を行います。
その時に石膏コアを用いて、デンチャースペースを最大に活かしたシュトラックデンチャーの形態を付与します。

また味覚や発音に大きな影響を与える口蓋雛壁も形成していきます。

次に埋没・流ろうを行い、Ivocupシステムによる重合を行います。

Ivocupシステムは、約4トンの圧力をかけながら填入・重合を行うため気泡を取り除き、重合変化を最小に抑え、強固なレジン床を形成します。

最後に研磨を行い上下同時印象法を用いた総義歯ができあがりました。

患者さまの口腔内に入れる前にチッピングテストを行い、咬合の診査を行います。

稲葉先生は、「歯科技工士の先生が作ってくれたものに、息を吹き込むのは歯科医師の仕事だ。」とおっしゃられていました。

そして、いよいよ装着となります。
口腔内に義歯を装着した時に、空気が抜ける音が聞こえてきました。

咬合を確認しても、義歯が揺れることもなく、審美・咬合共に天然歯のようでした。
初診時と本義歯装着時の比較です。

 

とても美しく、受講生の先生方からも拍手喝采でした。

そして何より、患者さまが鏡を見た時に涙を溢していた姿がとても印象的でした。

最後に受講生の先生方に実際に義歯を触れていただき、適合や審美などの確認をしていただきました。

今回の総義歯Live実習も感動に包まれながら、無事に終える事ができました。

何よりも色々な不安を抱えながらも頑張って診療を続けて来れた患者さまが、笑顔で安心している姿を見れて事が何よりも嬉しく、本当に素晴らしい方法だということを語ってくれていたと思います。

この上下顎同時印象法が多くの歯科医師・歯科技工士の先生方に広まり、一人でも多くの患者さまが笑顔になることをIPSG スタッフ一同願っております。

最後までご愛読ありがとうございました。

稲葉歯科医院 歯科医師 林聡一

 

<<受講された先生方のご感想>>
▼これまで総義歯は前提としてあまり噛めない、なんでも食べれるものではないと患者さんに説明していたし、自分自身もそう思っていました。今回のセミナーを通して、より多くの患者さんを救える可能性を感じました。
▼こんなに吸着しているとは思いませんでした。異物感もなく驚きました。大満足でした!
▼講義の内容も良かったのですが、稲葉先生の人柄やスタッフのみなさまのアットホームな優しさを感じた3日間でした。また参加したいと思います。ありがとうございました。
▼治療の手技 1つ1つがとても丁寧で最後の吸着、咬合を触らせていただいて感動しました。
▼今回ご縁をいただき、受講させていただいて本当に良かったです。稲葉先生の経験、知識、技術全てが素晴らしかったです。ボソッと呟いた一言の奥深さと重みを感じることができました。
▼顎関節に関する講義も大変良かったです。明日から臨床が変わります。
▼感動しました。ありがとうございます!

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