Seminar reportセミナーレポート
’13 9/28,29 咬合診断アドバンス実習コース(前半)が開催されました
こんにちは。IPSG事務局の稲葉由里子です。
咬合診断アドバンス実習コースを前半2日間、後半2日間(合計4日間)に分けて研修が行われました。
今回は9月28日、29日(前半)についてレポートをお届けします。
レポーターはいつも研修をサポートして下さる佐藤孝仁先生と、技工士の中沢勇太先生です。
※中沢先生は28日のみのレポートです。
それではまず初めに、佐藤孝仁先生のレポートをどうぞ!
稲葉歯科医院 勤務医 佐藤孝仁先生
咬合診断実習は4日間行います。
このセミナーを受講することが、IPSGの技術を行う上での核となります。
言い換えれば、この実習で教わるパフォーマンスロジック(診療姿勢)やKAVOの咬合器のハンドリングや咬合診断の仕方などを知らなければ、IPSGで教わるテレスコープシステムによる義歯の作成や顎関節症や審美の分析といった高度な技術は決して身に付かないと断言できるくらい大切な実習です。
そんな4日間実習の前半戦が9月28、29日に行われました。
話はかわりますが…
今年はなんと、9月26日に稲葉歯科医院の下にIPSGの研修会場が完成しました!!同日IPSGのVIP会員と稲葉歯科医院のスタッフで完成祝いの内覧会を行いました。
お寿司屋さんを呼んでのお祝いでしたので、とっても豪華で楽しい会になりましたので、写真をアップしておきますね!
そして、今回の研修が初めて5階の研修室を使う研修でした!!
なので、今回は贅沢に稲葉歯科医院とIPSG研修会場の二会場を使い、実習をしていきました。
4日間実習の前半戦は…
歯科診療において基礎となり、診療姿勢や印象の取り方はもちろんKAVOの咬合器の使い方や診断方法など、他ではなかなか聞けない情報を、稲葉先生のライブデモを見学しながら勉強できるのはもちろんのこと、この実習の一番の醍醐味はライブデモを見学した次の日に相互実習等で実習することです。
【9月28日/実習一日目】
実習一日目の内容は、午前は実習前に予備知識を勉強する講義、午後はライブデモです。
まずは、午前の様子をアップしますね。
受講されている先生方は、みなさん治療前の診査診断をとても重要だと感じていらっしゃり、基本からきちんと診査診断を学んでみたいという優秀な先生方ばかりなので、とっても真剣に稲葉先生の咬合についての話を聞いています。
午前の話は、顎関節症の症例を用いながら、口腔内写真や全身写真、印象の取り方、咬合器に付着するためのフェイスボウの取り方など本当に稲葉先生の実際の臨床で毎日されている話から、もっと踏み込んだ診査診断の話までされていました。
今さら聞けない基礎から応用まで学べる本当にいいセミナーだなぁと改めて思いました。
午後はライブデモです!!
患者様にご協力いただき、本日は咬合診断に必要な診査で口腔内写真、咬合器に付着するための印象からフェイスボウなどを稲葉先生が実際に行うところを先生方にみていただきました。
これをもとに、次の日は実際に先生方に相互で実習していただきます。
とても流れのいいセミナーになっていますので、受講された先生方はとてもわかりやすいと思います。
なので、まったく咬合器なんて触ったことないという先生も安心して受講できますので、来年はぜひ参加してみては如何でしょうか。
【9月29日/実習2日目】
実習二日目の内容は、前日に見学したことを実際に相互で実習していく内容です。
これは本当に勉強になります。やはり、見たことをすぐに実践することが一番身に付きます。
みなさん見ることと実際に行うことは違うな、とこの実習を通して感じられたかと思います。
中でも診療姿勢と中心位の採得がそうではないかと思います。
まず、先生方ご自身の診療姿勢に慣れているので、水平位での診療はやりづらそうでした。
しかし、長く歯科医人生を送るためには、ご自身の腰などを守るためにもとても大切ですし、何よりきれいな姿勢で診療されている姿はとっても素敵に見えます。
また、参加者のみなさんが苦戦されていたのは、やはり中心位の採得です。
稲葉先生のように中心位を取ることがなかなか難しいのか、稲葉先生に実際にご自身の中心位をとってもらいたいとおっしゃる先生方が多かったですね。
それで多くの先生方が稲葉先生の中心位の取り方を実際に体験されていました。
それがとても理解しやすかったのか、その感覚を体感し、多くの先生方が上手に中心位の採得をされていました。
やはり、何事も経験することが大切だなと感じました。
中心位を採る稲葉先生に先生方が囲みすぎて何しているかわかりません…ってくらい稲葉先生を取り囲んで真剣に学ばれていました。
今回の実習は模型を作り、咬合器に付着するまででした。
次回は咬合器に付着した模型を基に、ご自身の咬合をいよいよ診断していきます!!
咬合器のハンドリングの仕方も次回です!!
個人的にIPSGの研修の中で一番勉強になると感じている研修ですので、次回も多くの先生方が満足していただけたら嬉しいなと思います。
レポート/佐藤孝仁先生
技工士 中沢勇太先生
咬合診断アドバンス 28日の内容および感想
9月28日、29日の二日間にて、稲葉教授の咬合診断実習コースが開催されました。
まず、今回の実習コースから解禁になった稲葉歯科セミナールームの豪華さに驚きました。
ユニットや作業スペースも完備で、ゴシック調の室内がカボの設備とあいまってスタイリッシュ、これからのIPSG勉強会がとても楽しみになりました。
今回の実習コースでは、普段は行われない、患者様を招いてのライブ形式特別実習となりました。
実際の患者様で具体的に咬合診断を学ぶことができ、よりいっそう理解の深まる内容であると思いました。
しかも前日に急遽決まったということで、とてもラッキーな実習コースとなりました。
28日は、まず講義で咬合診断やマニュピレーションに必要な知識を分かりやすく解説していただき、筋の肥大状況から顎関節症を読み取り、咬合診断と咬合調整により患者様が治療されていき、体のバランスが正常に戻っていく様子を目の当たりにし、咬合と全身の健康とのつながりを体感しました。
実習では、ハンドピースやミラーの持ち方など、細かな道具の使い方から、印象の採り方、模型の作り方など技工的な部分まで網羅する奥の深い内容となり、出席なさった先生方はとても有意義な時間を過ごされたのではないでしょうか。
中でも知っているようでなかなか難しい、カボプロターエボ7の顆路調整の仕方を丁寧に教えていただき、いかに咬合器が重要であるかがよく分かりました。
やはり実習で実際に目の当たりにすることによりより深い理解につながるのだなと思いました。
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佐藤先生、中沢先生レポート有難うございました。
次回、後半の実習は10月13日、14日に行われます。
10月のレポートをどうぞお楽しみに!
咬合認定医コース開催のご案内
IPSGでは、歯の治療だけに注目せず、歯科医師が担っている「恒常性の維持」の1つである食物摂取系を支える歯科医療を目指しています。
そこでこの度、IPSGが強みとしている「咬合」に特化し、将来の包括的な歯科医師の輩出を目標に、咬合認定医コースを開始することとなりました。
ぜひこの機会に「咬合」を学んで頂いてはいかがでしょうか?
⇒【限定9名】咬合認定医コースの詳細・お申し込みはこちら
※残席わずかとなっておりますので、お申し込みはお早めに
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