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Q:コーヌスクローネのオクルーザルコアとは、何でしょうか?

Q.コーヌスクローネのオクルーザルコアとは、何でしょうか?
どのような役割があるのか教えていただきたいと思います。
A. コーヌスクローネの大変重要なステップを指摘して頂きました。

この工程は、コーヌスクローネの精度をあげる為には必要不可欠です。

私がドイツのチュービンゲン大学で、実際に患者様を治療した時にケルバー教授から指導を受けて来たテクニックです。

コーヌスの内冠が出来た時点で試適を行います。
試適の際、ラボで製作した内冠の位置関係は、患者様の口腔内の位置関係と正確に再現できていなければ、外冠製作の位置関係が合わなくなります。

その時、大変重要な事はオクルーザルコアの使用です。これは最終的にコーヌスクローネが出来上がった時に、位置関係が正しく再現されているかどうかの確認となります。

模型上の最終義歯と実際の口腔内が、同じ関係になるように、一体化したオクルーザルコアと称するディバイスを作っておきます。
オクルーザルコアの材料はパターンレジンを使用し、内冠の咬合面より1mm程度の厚みで、補綴物単位で連結したコアを製作しておくものです。

内冠試適後に外冠製作用模型(situation model)を製作しますが、その時オクルーザルコアで内冠同士を連結固定し、その後個人トレーを用いて全体の印象を取ります。

その後内冠を印象内に押し付けて、浮き上がりのない事を確認し、ここにレジン歯根を植立した後超硬石膏を注ぎ込んで外冠製作用模型を作ります。この方法は日本では紹介されていません。

例えば、トランスファーコーピングを作り、それを用いて外冠模型を製作する方法では、、最終義歯の精度が出ません。
さらに、内冠完成後これをセメントで装着してからそれを印象し、直接外冠製作してしまう事まで紹介されていますが、これは間違っています。

この様な間違った方法が行われていますので、コーヌスクローネの評判が落ちてしまい非常に残念です。

私は1980年以来多くのコーヌスデンチャーを行っていますが、それが現役で機能している症例も多くあり、現在でもコーヌスクローネは多く手がけています。
先生方にはぜひ『正統派コーヌスクローネ』を患者様に提供していただきたいと思います。

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なるほど・・・・
コーヌスクローネの位置関係を確実に再現するために、なくてはならないオクルーザルコア。
数ミクロンのズレが失敗を招きます。

なんとなく、手で削って合わせてしまう。
ということが、数年後に失敗を招くので、必ずオクルーザルコアを使用してくださいね☆

当時稲葉先生が出版した
『正統派コーヌスクローネ』が冊子になりました!

他では入手することができない一冊、販売もしておりますので、ぜひお手に取って頂けたら幸いです。

⇒書籍の詳細はこちらから
⇒コーヌスクローネの効果について疑問をお持ちの方はこちらの記事をぜひご覧ください

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