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上田 海穀先生

上田 海穀先生
(奈良やすらぎ歯科)

咬合認定医コースを受講しようと思ったきっかけを教えてください。

師事していた先生に「顎関節について咬合と絡めた話ができるのは稲葉先生だけや。日本で稲葉先生しかおらん。」と言われてIPSGを知りました。

当時一番悩んでいたのは中心位でした。ドーソンテクニックやリラックスポジションなど術者誘導による中心位の再現性に疑問を感じており、セミナーの案内に咬合採得のことが書いてあったため受講してみようと思いました。(この疑問は講義ですっきり解決しました。)

咬合認定医を受講して一番、印象残っているコースはありますか?また、それはなぜ、印象に残っていますか。

顎関節症のライブコース、咬合器実習が特に印象に残っています。顎関節のライブコースでは実際の治療を最初から最後まで見ることが出来ます。

実習では診査から咬合器上での咬合調整までの流れを全て行いました。この3日間の実習にIPSGの基本が全て詰まっていたように思います。

実習中は隙間時間も多く、その間に講師の先生に今までの疑問を全て解決して頂きました。このようにとにかく親身になってわからないことも教えてくれる講師の先生方がたくさんおり、質問しやすい環境がIPSGの特徴だと思います。

咬合認定医の講師陣の印象はいかがでしたでしょうか?

懇切丁寧という言葉がぴったりかなと思います。

実習では手取り足取り時間をかけて教えて頂きました。あらゆる手技には理論的背景があり、そこまで教えていただけるので、まさに本質を学んでいるという感じでした。

稲葉先生をはじめ先生方はどんな人でも受け入れてくれる懐の深さがあります。奈良の田舎から参加して不安でしたが、こんな僕でも1年間続けられました。先生方の気遣いのおかげでした。

一番驚いたのは先生方の学ぶ意欲です。会長、副会長の先生が学ぶために稲葉歯科医院を今も見学しているというのが衝撃でした。認定医になってからがスタートラインなのだと初日の懇親会で気づかされました。

第7回咬合認定医コースでの『症例フォローアップ』に関して教えてください。

症例フォローアップは症例発表の形式で行われます。発表後に質疑応答のような形式で教えていただきます。

講師の先生方だけでなく受講生も質問するので、自分とは異なった視点で捉えることが出来て、とても勉強になりました。様々なステディグループで学んできた先生方が認定医コースで学んだことを上乗せして診査診断をしていたりと、レベルが高く刺激になりました。

ほかのスタディグループの考え方の間違っている点や咬合器の違いによる診断結果の差異など、プラスαの知識まで学ぶことが出来ました。

咬合認定医を受講された今、具体的にどのような形で学びが活かされていますか。

地域柄、矯正後の顎関節症の若年女性が多いため、「マニピュレーション」と「関節円板と下顎頭の関係を念頭に置いた咬合調整」は必須の手技になっています。

開院してから2年間マウスピースにて対応していた左側顎関節症で口が開かなかった患者様が咬合調整で顎関節症状が全て消失してしまいました。

その後も顎関節症治療においては成功体験を重ねており、咬合調整は私の臨床には不可欠な手技となりました。

補綴についての細かな手技については今後も継続して学んでいく予定です。

今後、咬合認定医コースで学ぼう、あるいは検討されている先生方にメッセージをお願いします。

咬合療法や全顎治療、包括的歯科治療などのセミナーは数多くありますが、その根底にあるのは咬合です。その源流ともいえる考え方を歴史から学ぶことが出来ます。

咬合診断や補綴治療において最も大切な中心位での咬合採得など実際の臨床で不可欠な手技を手取り足取り教えていただけます。

様々なセミナーがありますが、まずは咬合の「本質」を学んでみてはいかがでしょうか。

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