Seminar reportセミナーレポート
’19 11/24(日)『筋機能療法・エントレ』稲葉先生+飯塚先生コラボセミナー ~誤嚥性肺炎、口腔機能低下症の器具を用いた効果的な治療法~開催されました
2019年11月24日に『筋機能療法・エントレ』セミナーが開催されましたので、報告させていただきます。
このセミナーは現在行われている第4期咬合認定医コースを受講されている先生方にも参加していただくセミナーとなっています。
IPSG包括医療研究会では、『咬合』を軸として『摂食・咀嚼・嚥下』の分野も正しく理解し、歯科医師として最善の医療を行うことを目指しているスタディーグループとなっています。
午前はIPSG包括医療研究会 代表 稲葉繁先生に「筋機能療法の基礎と臨床」という内容の講義をしていただきました。
稲葉先生は、歯科医師というのは歯を治すだけではなく、全身を捉え顎口腔系の機能をしっかりと理解し、診療を行うことが大切である。と常々言われています。
「食べて、咀嚼して、飲み込む」というこの一連の機能を正しく理解し、乳幼児から幼児、成人、老人となり命を全うするまでのライフステージに応じた歯科診療を行うことが重要です。
その為には舌や口唇、口腔周囲筋を正しく育成させ、正しい歯列や良好な噛み合わせを与え、正しい嚥下機能や発音機能を獲得させる必要があります。
その中でも舌はとても重要な役割を果たします。
舌をしっかりと機能させるためのトレーニング方法やポジションなど細部にわたり講義していただきました。
午後はIPSG包括医療研究会 会長 飯塚能成先生に講義していただきました。
飯塚先生は、埼玉歯科医医師会でも会長をしており、嚥下トレーニング器具『エントレ』を普及させる活動を精力的に行われています。
また『エントレ』を用いた多くの症例を見せていただきました。
その中には麻痺が回復した患者様が数多くおり、とても驚いたのと同時に口腔機能を回復させることで身体に及ぼす影響は計り切れない可能性を秘めているだなと感じました。
その他にも正しい『おしゃぶり』を選び、幼い頃から口腔機能(特に舌の使い方)を学ばせることにより、美しい歯列を獲得し、生涯正しい口腔機能を扱えるようになるのです。
その第一歩目となる乳幼児が正しく舌を扱えることは、人生におけるとても重要なことなのです。
受講生の先生方に、実際に色々なおしゃぶりを体験して頂いたり、『エントレ』を使って頂き、その効果を感じてもらいました。
今回のセミナーも多くの先生方に参加して頂き、とても充実した時間を過ごすことができました。
改めて参加していただいた先生方、ありがとうございます。
第5期咬合認定医コースも残りわずかとなっていますので、参加ご希望の方はお早めに連絡いただければと思います。
最後までご愛読いただき誠にありがとうございます。
レポート:稲葉歯科医院 歯科医師 林聡一
▼稲葉先生の40年前の症例は大変興味深いです。
食生活、材料など時代とともに変化しつつも、口腔、歯の形態は昔も今も同じ。
進化するなかでも変わらず重要な知識や方法はどの時代になっても身につけ、学ぶべきものだと感じました。
いつもありがとうございます。
▼今回最も聞きたかった内容なので、非常に勉強になりました。
ぜひ一度実際に指導している所を見学させて下さい。
▼スタッフにももう一度よい所を話して指導してもらうようにしようと思った。
地域の人にもっと広めていきたいと思う。
▼エントレや体操など実習が大変勉強になって楽しかったです。
▼今回で飯塚先生の講演を拝聴させて頂きましたが、エントレの重要性を再度確認しました。
また口腔機能の回復は我々の仕事であり、重要性があることを確認し、飯塚先生の啓蒙活動には敬服の念を感じます。