ドイツ研修旅行レポート2013~IDS ケルン国際デンタルショー視察 他~

こんにちは。IPSG事務局 稲葉由里子です。

今年2013年3月、IPSGではドイツ研修旅行が計画され、VIPの会員様とともに参加して参りました。

研修旅行の目的の一つは3月12日(火)~16日(土)に行われた、2年に一度開催される、IDS ケルン国際デンタルショーです。
IDSでは、巨大な会場に世界中の歯科医療の最先端技術が集まってきます。
日本だけでは集められない情報がIDSには集まってくるので毎回、勉強になること、驚くこと、新たな発見があります。

▼IDSの会場の風景
IDSの会場風景

日本国内にとどまっていると、入ってこない情報に触れることで、今後、より大きなビジョンを描き、IPSGとしての活動や診療につなげていくことができるように思います。

その他では稲葉繁先生が35年前客員教授として在籍したチュービンゲン大学を訪れ、普通では絶対見学できませんが現場を見ることができ、会員の皆様も大いに刺激を受けたようです。

またカボデンタルシステムズのドイツ本社ではディグマを開発した工学博士のラングさんから直接説明、お話を聞くことができ、とても有意義だったと聞いています。

残念ながら私はIDSのデンタルショーまでで帰国しましたが、今回、こちらのページで研修に参加された先生方の感想を記載しておりますので、ぜひご覧になってください。

また2年後もIPSGの会員様とともに訪れ
世界の最先端の技術に触れる機会をもちたいと思います。

▼今回ご参加いただいたVIP会員のみなさまと
VIP会員のみなさまと

■今回ご参加いただいたVIP会員の皆様の感想

岩田 光司先生 (千葉県 ひかり・歯科クリニック院長)
ラボ編
KAVOの本社 ビベラッハにあるラボを訪ねました。

一見、技巧所には見えない美観を妨げない建物の2階にそのラボはありました。
受付があります。

この方がマイスターであり、オーナー。どことなくIPSGの名物技工士に似ている風貌ですね。(岡部さん)

技工デスクは10台。デスク間スペースは広々とっています。

せっこう、鋳造作業は、扉で仕切られた天井に換気窓がある別部屋に分かれています。配管の必要のないドライトリマー、誤差の心配がない樹脂をベースとしたダウエルピン植立装置、信頼性のある石膏真空撹拌機、日本ではみれらないディユプリケート製作装置、カボ社アークティカCADCAM装置があります。






突き当たりの部屋はCADCAMスキャナー操作、ポーセレン操作の部屋。また患者さんのシェードを見る部屋でもあり、患者用の椅子が用意してあります。VITA・クロマスコープをベースに専用処置を使用してシェード採得しています。マイスターは、kavo社のCADCAMが今まで使用したなかで最も性能が良いとのこと。










今回の旅行ではミリングマシンを多く見ました。
日本であまり見かけないタイプのものもあります。
また、このラボでは、ヘフナー社製ヨコ型研磨機も使用しており、レベルの高い仕事ぶりがうかがえました。



パラレルテレスコープの症例がありました。
維持力の調節に樹脂のアタッチメントを使用していました。
バイオコバルトはパラレルテレスコープにのみ使用し、またインプラントのロケーターにも応用します。
コーヌステレスコープにはエーデルメタル(貴金属)以外の材料は使用しないとのことでした。



開業医編
kavoの本社
ビベラッハ郊外にある歯科医院を訪ねました。
2人の共同経営者のひとり、Dr.jochen EBLEに説明して頂きました。

ビベラッハ黄河にある3階建てのショッピングモールの中にある歯科医院を訪ねました。開業25年で最近2人の共同経営になったそうです。約70坪の規模で1500ユーロの賃料だそうです。一日の治療人数は25人。




入ると目につくのがアイランド型の受付です。
その前には個室として横並びの席のカウンセリングルームと待合室があります。受付はよく整理されていました。
その裏には画像検査室があります。診療室は4部屋で全て外の風景が見える個室でした。
患者さん通路以外にスタッフの移動のための扉が各部屋にあります。
また、各部屋に挟まれるように消毒室と予防指導室が設けてありました。ユニットは全てカボ社製のもので3世代(NEW E80(赤)、1066(青)、アトランティカ(オレンジ))を使い分けていました。最新のE80は外科専用に使用。
各部屋のユニットの背面にはカボ社製の収納が用意されていてシンプルかつ衛生的でした。
Dr.EBLEは「長く使用するならカボ社のユニットがベストだろう」と言っていました。














技工士は、細長い部屋でしたが必要十分な広さ。
簡単症例はCADCAMでこの部屋で製作するとのこと。
カボの咬合器を使用して、フェイスボウの付着をしていました。

木谷 光輔先生 (香川県 木谷歯科医院院長)
ドイツ研修旅行の目的
目的はひとえに『稲葉繁先生と旅行をしたかった』これに尽きます。
稲葉先生は私の憧れであり目標です。
価値観・思考・行動・経験・教育論・実績。
先生のそれらは間違いなくドイツ留学で影響を受けた筈です。
その一端でも垣間見たい、ひいては自分もその影響を少しでも受けたいというのが不純かもしれませんが動機でした。

実際に行ってみての感想、発見、興味をひいたもの、出来事
想像以上・想像通り・想像以下 と3段評価するなら「想像通り以上想像以上以下」でした。ややこしいですね(笑)

IDS・・・
今回は限られた時間でしたが、寄るブース寄るブース大変興味深く、子供のように目を輝かせてIDSを楽しむことができました。
歯科をもっと深く知ることができましたし、世の中には便利な道具が知らないだけで数多くあり、
「知らない」ことが如何に罪悪であるかということに改めて気づかされました。
「井蛙不可以語於海者、拘於虚也」ですね。
ワクワクしっぱなしで歯科をもっと好きになることができた経験でした。
IPSG研修・VIP研修を通して歯科の世界の奥深さを教えていただいたおかげだと思っています。

▼IDSにて展示されている器具

Tubingen大学・・・
稲葉繁先生がチュービンゲン大学で成してこられた実績は本物なんだと、改めて目の当たりにしました。
VIP待遇のような扱いをしていただき、本来なら見学させて貰えないような部署や学生の教育実習現場なども見学することができました。
目的をもっての見学となんとなくの見学では、成果は当然異なります。
今回参加されたIPSG-VIP会員の先生方一人一人、それぞれの先生ごとの目的があったと思います。
大学見学を終えた後の先生方の晴れ晴れとした顔をチラ見した感じでは、皆目的は達成されていたように思います。
私も勿論、十分満喫できました。
私は体調不良でドイツ開業医の医院見学だけはできなかったので比較できないのですが、チュービンゲン大学の臨床施設はとにかく機能美を感じるデザインで、自院の今後の改装などに対する良い刺激となりました。

▼チュービンゲン大学の設備の一部
チュービンゲン大学の設備

チュービンゲン大学の設備2

得たもの・取り入れたいと思ったこと
私にとって大きな収穫となったのは2点。
1点は、なんといっても人脈。
少し言葉は悪いですが、IDSは日常の臨床を抜けてドイツまで情報収集に来るような酔狂な人たちが、世界中から集まっています。
どの先生方もおそらく成功者の部類に入り、海千山千の猛者、癖のある兵たちな訳です(笑)。
そのような多くの先生方と思いがけず知り合え、仲良くなれるのは海外研修の最大のメリットだと私は思っています。
また、個人輸入したいメーカーの担当者やKAVO社長やお偉いさん方と知り合えたのも良かったですね。
先方が覚えてくれているかは別の話ですが。

▼チュービンゲン大学の先生との会話
チュービンゲン大学の先生との会話

もう1点はよく言われる台詞ですが、大きな視野・視点を手に入れられたこと。
今回はリーダーが稲葉繁先生であったため私自身の価値観以上の経験ができ、とても広い世界を見れました。
これまで行ったことのあるデンタルショーとは、ハッキリ言いましてIDSは規模が違いすぎました。
もう、圧倒的!
嬉々として会場中を端から端まで歩きまわりたかったですが、時間が足りません。
思いがけずフィンランドに行けたのは良き思い出となりましたが、IDSを満喫できなかったという意味では少し残念でもありました。
出展してある膨大な数の歯科医療メーカー。その7割くらいを私は知りませんでした。
情けないことです。
でも、それが世界の中の日本という歯科医療市場なのだと実感しました。
他の先生方も書かれていると思いますが、とにかく使いたい・試したい道具・情報は山のように存在します。
ただ日本には入ってこないというだけ。
どのメーカー担当者に聞いても「あぁ日本ね。その内ね~」とか「日本に出すことは最初から考えていないよ」とか。
ガッカリですよね。
日本市場での製品の見方が随分と変わりそうです。
CAD/CAMは、日本市場では「歯科IT化のこれから!歯科の明るい未来はここにある!」
てな感じの捉え方をされていますが、海外市場の最先端では既にCAD/CAMは出尽くした感が大ありで、次世代の光学印象システムに主役は代わろうとしていました。
これは私にはインパクトのある情報で、この情報だけでも来て良かったなー、と思った次第です。
またIPSG研修で稲葉先生が使われている数々の秘密道具。
HammacherにMIKRONAにコナトアにミニテックに直線研磨機に、またアイデア溢れ歴史ある多数のアタッチメント…。
日本では手に入りませんが、海外では当たり前のように扱っています。
「いいな、欲しいな」と思っても手に入らなかったIPSG関連の色々な器具機器を入手できるルートを確保できました。
今後、色々と吟味しながら個人輸入しようと考えています。
これも、海外デンタルショーならではの醍醐味ではないでしょうか。

▼ドイツのラボで使われているCAD/CAM

今度、もしまた機会があればどのような準備、心構えがあると良いと思いますか。
自分は恵まれた立場にあるので、このようなことを書くのは憚れますが、自分がいなくても稼働する医院環境を作ること。
海外研修の準備・心構えは、これに尽きると私は思っています。
研修の期間中医院を閉めるというのも一つの選択ですが、あまりしたくない選択ですよね。
今回のドイツ研修は約2週間にわたる、短期とはいえない規模の研修でした。
海外で1週間というと、ゆっくりする暇のない突貫日程になりがちですが、2週間ともなるとだいぶ趣が変わります。
そんな長い期間医院を閉めると、たいていは頭を悩ますことが思いがけず発生するものです。
3月は結局いつもの半分ほどしか私は診療しませんでしたが、特にトラブルもなく平穏無事、通常と大きく変わらない状態でした。
なんというか、少し寂しく思う自分がいるのも確かですが(苦笑)
誰か一人に依存している経営体質ではないというのはリスクヘッジとしては成功しているといえるのではないでしょうか(え?カリスマ性もないって?聞こえません( ̄~ ̄;)
研修先にも毎日診療後に連絡事項が届いていましたので、現場にはいないけれど現状把握はできてましたしアドバイスも可能です。
こういう環境を作りたくてプロジェクトを起こして数年経ちますが、やっと形となって現れ出したのかな、と思います。
これまで石原明先生・鷲沢直也先生をはじめ色々な立場におられる先輩先生方にアドバイスをいただきながら、医院継承と共に診療スタイルの変化など様々な取り組みを兄弟で二人三脚で取り組んできました。
自分の、診療以外に費やせる時間を、どう創造するか。
まだまだ現状体制は不十分ではありますが、このような医院環境が前提としてあると海外研修参加のハードルは低くなるのではないでしょうか。

大津 まどか先生 (茨城県 医療法人社団GRANZ 大津歯科医院)
~ドイツ研修を終えて~
今回、私は初めてドイツを訪れましたが、稲葉先生のおかげで、通常の旅行会社のツアーでは絶対に叶わないような、密なスケジュールで、とても有意義な研修をさせていただきました。日本の添乗員では役不足、とおっしゃる稲葉先生とベテラン現地ガイドの中山さんのコラボした解説は、どこへ行っても、私たちを楽しませてくれました。
また、日ごろからお世話になっているKaVoの方々のおかげで、研修は更に充実したものとなりました。日本のデンタルショーとは全く規模の異なるIDSの中でも、KaVoは大きなブースをかかげ、特に目立つ存在でした。KaVo本社で行われた講演では、咬合器を作ったラング先生自身が、咬合器は将来、バーチャルの世界になるだろう、という興味深いお話をしてくださいました。最新だから優れているというわけではありませんが、そのお話を聞いて、私たちに今後求められているのは、これまで先人たちが導いてくださった咬合学を学んだ上で、歯科以外の他の分野で発展した技術を取り入れ、歯科という分野も更に発展させていくことなのではないかと感じました。

歯科に関する研修以外にも、日本では味わうことのできないドイツの食文化も堪能しました。稲葉先生が学ばれていたチュービンゲン大学の近くにある行きつけのレストランでは、3時間ほどかけて、ゆっくりと食事を楽しみました。黄色いチューリップが飾られた部屋全体からはレストランからの温かいおもてなしのこころを感じました。美味しいお料理はもちろん、存分に会話をしながら、地域のワインを味わい、食事というのはこういう風にするのかと、贅沢なことを覚えてしまいました。

チュービンゲンのレストラン
チュービンゲンレストラン2

そのほか、私がドイツ人から特に刺激を受けたのは、整理整頓が非常に得意であるところです。たくさんの場所を見学させていただきましたが、どこへ行っても皆、必要なものが、きちんとあるべき場所に収まっていて、作業するスペースが広く感じました。こういう環境で仕事をしたら、きっと集中できるだろうなと思いました。現地ガイドの中山さんに、こんなに整理整頓が上手いドイツ人たちは子供の頃からどんな教育がされているのですかと尋ねると、小学生の頃はなんと学校で掃除の時間というものはなく、掃除は掃除担当の職員がすべて行っているというから驚きです。その代わり、家庭で親は子供が小さいころから、どのおもちゃに集中して遊んでいるのかを見極め、数あるもの中で本当に集中して遊んでいるもの以外は片付けてしまう。それが、子供の集中力を高めることにつながる、と教えてくれました。本当に必要なものは何なのかを見極め、身の周りの環境を整えることが、いかに生活をシンプルにしてくれるか、また、斬新なアイディアを生み出すことにつながるか、と考えさせられました。
当初の予定にはなかった介護施設見学では、私と同じ26歳の青年がセンター長をしていて、突然の訪問にも関わらず、飯塚会長の熱意が伝わり、快く施設内を案内してくれました。40人程が入居できる小さい施設でしたが、廊下の壁にはドイツの街が描かれているほか、天窓からは光が差し込み、施設の中央には階段があり、リハビリを兼ねて上り下りする方もいらっしゃいました。

介護施設のメイン階段
介護施設の天窓

また、個々の部屋には、自分が愛着を持って使用してきた家具や食器などの他、たくさんの家族の写真や好きな絵などが自由に飾られていて、本当に居心地の良さそうな空間でした。

介護施設のお部屋

歯科治療に関しても、希望があればそれまで通っていたところへ通院できるようですし、1か月に一度、定期的に施設の歯科医師が検診にも来るそうです。ドイツの施設が全てそうなのかは定かではありませんが、今回訪れた施設では独特の匂いもなく、スタッフも生き生きと仕事を楽しんでいる様子が印象に残りました。

このほかにも沢山の思い出がありますが、私が何一つ不自由なく、研修を楽しませていただけたのも、稲葉先生はじめ、メンバーの先生方が優しくお世話して下さったおかげです。親子ともども、とても感謝しております。

福永 秀一先生 (埼玉県 羽生総合病院歯科口腔外科)
ドイツ研修旅行の目的
ドイツの歯科事情の見学、観光。

実際に行ってみてどうだったか
IDSの会場は、非常に広く、内容は、はじけていました。
稲葉由里子先生のブログの報告にあったそのままです。
由里子先生は、IDSで一番おもしろい部分をみなさんにダイジェストでお伝えしているなあと思い、感心しました。

チュービンゲン大学を見学した後、その晩はイエガーホフホテルに宿泊しました。このホテルは、非常に家庭的な温かみのあるホテルで、IPSG発祥の地です。素敵なプールとサウナがありました。いつか、子供を連れて家族で訪れたいです。

得たもの・取り入れたいと思ったこと
カボでラングさんからdigmaⅡのレクチャーがあり、使用法について自分の疑問が解決したので、臨床に役立てるつもりです。

またこのような研修があったら
稲葉先生に出発前に頂いた日独歯学の別刷りでドイツに関する前知識を得ることができました。
現地を良く知る人から旅慣れた人から情報を頂くことが大事だと思いました。

石川 光伸先生(岡山県 石川歯科医院 院長)
ドイツ研修旅行の目的
稲葉先生の研修を受けるとドイツ人の考え習慣、街並み、食べ物、飲み物などの話がよく出てきます。
それをこの2年間聞いていてぜひこの目で確かめたいと思いました。
▼ドイツの街並み

実際に行ってみてどうだったか
IDSは聞いていた通り広くて回りきれませんでした。
日本に紹介されている歯科器材は世界の中ではほんの一握りだと思いました。
一番驚いたのはインプラントのライブオペを会場でしていたことです。
下顎無歯顎の高齢の方に3|3にしていました。
▼IDSの会場風景

IDS風景

日本に入ってくるドイツの情報は間違いが沢山あると思いました。
チュービンゲン大学で見学をした時は学生の臨床テスト中で真剣な学生の姿を見ることができました。
日本の大学では今は見学だけですが、ここでは早い段階で患者さんを治療するようになっていました。

▼チュービンゲン大学の学生さんの様子
試験の様子

得たもの・取り入れたいと思ったこと
沢山ありますが、一番は私のこれからの努力の方向です。

またこのような研修があったら
今回の研修は私にとってはハードルの高い内容でした。
しかし58歳という私の年齢を考えると今回参加して良かったと思います。
私はIPSGの中では高齢の中に入り、持っているレベルは低く、勉強することが沢山あり、悩みや迷いは沢山あります。
でも、負け犬にはなりたくありません。
前を向いてほふく前進でも良いから少しずつでも良いから稲葉先生を中心とした優秀な先生の中でこれからも頑張ります。

関根 淳先生(茨城県 関根歯科医院 院長)
ドイツ研修旅行の目的
稲葉歯科医院在職時から稲葉繁先生にドイツにおける治療法や器具、機材、また、ライフスタイルまで教えて頂きました。
いつの日か自分の目で確かめるのが夢の1つでした。

実際に行ってみてどうだったか
実際は稲葉先生に教わって想像していた通りでした。
IDSでは世界の歯科業界のトレンドが分かりました。
よりいっそうのIT化が進むと思います。
実際にバーチャルの技術を取り入れている技工所なども見学しましたが、かなり清潔にコンパクトにまとまっており、小規模ラボでも取り入れ可能な技術である事が分かりました。
支台歯をスキャンし、バーチャル咬合器上でバーチャルワックスアップを行い、咬合関係を3次元の好きな位置から確認し、エベレストに出力する議実は本当にびっくりしました。

開発者ラングさん直々に説明して頂いたのはすばらしかったです。
カボの方々には本当にお世話になりました。

チュービンゲン大学歯学部病院は大変高機能がシンプルにまとまっており、また、学生の環境も素晴らしかったです。

稲葉先生がアイディアを出したミニテックなども各ユニットに設置され、日本でビルドインタイプが手に入らないのは残念です。
▼ユニット写真
ユニット写真

得たもの・取り入れたいと思ったこと
元々教わっていた通りでしたが、実際の診療室のレイアウトなどは参考になりました。
今まで勉強して来た事が間違いない事をさらに確信しました。

またこのような研修があったら
準備といえばやはり一度IPSGのコースをすべて受ける事だと思います。
知識があって行かないと有意義でない気がします。

福永 朋美先生(埼玉県 福永歯科医院 院長)
ドイツ研修旅行の目的
歯科医療の先進国ドイツでは、どのような治療が、行われているのか知りたかった。
稲葉先生が、日本は遅れていると、いつもおっしゃっているが、どのようにダメなのか、自分の目で見てみたかった。

実際に行ってみてどうだったか
1)デンタルショー
本当に日本の歯科材料業界は、鎖国だと思いました。
数時間、足が棒になるほど歩いて世界の材料を見ましたが、優れた材料や、多くの種類の選択肢がありました。

「これ、日本では買えないの?」と聞くと、「日本では薬事が通ってない」と、皆、口をそろえたように返してきました。まさに鎖国。。。残念な気がします!
二年に一度は、ドイツで材料買いに行きたい!と、思いました。
▼IDS会場に展示されている歯科医療用機材

2)大学や技工所
とても環境が整っていて、本当にきれいでした。
効率的に仕事ができるように、考えつくされていました。

診療室も、Kavoでまとめられており、ドミノの中に稲葉先生が考案された、技工台がビルトインされていました。
こんな個室で診療したら楽しいな。。。と、いった感じでした。

治療に関しては、テレスコープや、アタッチメントが、たくさん使われておりました。
キャドカムも日本で見るものより性能がよく、実際技工所で頻用されておりました。

大学では、学生たちがとても積極的に先生について、実習をしておりました。
ドイツの人は、はっきり意見を言うので、アラブから来た留学生が、積極的に先生について実習している姿は、印象的でした。

得たもの・取り入れたいと思ったこと
日本が全て!、なんていうことは大間違いだと思いました。
材料でも、勉強でも世界に飛び出せば、多くの選択肢が開けていることを知りました。
同時に、IPSGで勉強していることは、世界に出てもレベルが高いと確信しました。

またこのような研修があったら
もっと、もっと稲葉先生ぐらいに、ドイツ語ができたら、さらに楽しそう!
もっと積極的にコミニケーションをとれそうです。
30日でドイツ語マスターの参考書では、ちょっと間に合わなかったです!

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