Seminar reportセミナーレポート
’20 6/27,28(土,日)『第5期 咬合認定医コース 第一回』開催されました
2020年6月27・28日の2日間に渡り、「第5期咬合認定医コース」のセミナーが開催されましたので報告させて頂きます。
本来ならば5月に「咬合治療の臨床」が開催される予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で延期となり、今回が初回のセミナーとなりました。
まずはじめにIPSG包括医療研究会 会長の飯塚能成先生に挨拶をして頂きました。
飯塚先生はIPSGセミナーでは、筋機能療法の講師をされており、特に「エントレ」を用いた嚥下リハビリテーションで多くの功績を残されています。
IPSG副会長である岩田光司先生にはこの2日間、講師としてパフォーマンスロジックから印象採得、中心位採得、Kavo protar咬合器のハンドリングや審美分析など講義して頂きました。
また毎回わかり易いスライドを用いて丁寧に講義していただき、受講生からの信頼がとても厚い先生です。
またIPSG認定講師である佐藤孝仁先生には、IPSG包括医療研究会の理念やその理念を基に、どのような診療や活動を行っているか話して頂きました。
IPSG包括医療研究会では「医療とは最善の方法で実行されるべきである」という信念のもと活動しております。
また『咬合』を軸として「テレスコープ」「総義歯」「顎関節症」「摂食・咀嚼・嚥下」を柱としてセミナーを行っております。
ですので『咬合認定医コース』では、1年間かけて咬合の基礎から応用までしっかりと学んで頂き、歯科医療の軸を形成して頂きたいと考えております。
「咬合診断」を行う上で、Kavo protar 咬合器を使用する事がとても重要な事なのですが、その優位性について、IPSG認定講師である小西浩介先生に講義して頂きました。
Kavo protar咬合器の優位性を理解し、正しいハンドリングを実践する事で、顎口腔系を考えた診療を行う事ができます。
その一つ一つを丁寧に解説して頂きました。
最後にIPSG包括医療研究会 会長 稲葉繁先生に「包括医療の実践」というテーマで講義をして頂きました。
歯科医師とは、一般的な歯科診療を行うだけではなく、患者を一個体として捉え、顎口腔系、すなわち人間が生きるための内部恒常性維持に不可欠な食物摂取系全体として診査診断を行い、健康を管理するためのサービスを提供する分野だと理解しなければいけません。
稲葉先生は多くの著名な先生方から一次情報を得て、学んでこられました。
Posselt、P.K. Thomas、C.E.Stuart、Jankelson、E.Kerberなど挙げたらきりがありませんが、このように教科書になっているような先生方から直接学んでこられています。
私がとても印象的だったのは、咬合支持域による歯の分類で有名なEichner先生の前で、稲葉先生がEichner分類の講義をしたという話を聞いて、とても驚きました。
このように正しい知識と技術、そして信念を持った稲葉繁先生のもと、歯科医師として学べることはとても貴重な経験ではないでしょうか。
セミナーの最後には質疑応答が行われ、稲葉先生が実際に絵を描きながら説明しています。
第5期咬合認定医の先生方、2日間どうもありがとうございました。
これからもIPSG包括医療研究会らしく、皆さんと楽しく学んでいきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
また1ヶ月ほど前からIPSG包括医療研究会でYoutubeを始めました!
稲葉繁先生によるQ&Aということで、様々な疑問に答えていますので、是非ご視聴して頂き、チャンネル登録よろしくお願いします。
最後までご愛読ありがとうございました。
稲葉歯科医院 歯科医師 林聡一
▼新しいこと、知識が増えて楽しかったです。
▼知識がゼロで、新しいことばかりで、緊張しましたが、とても勉強になりました。Protarがはやく欲しいです。
▼リーゲルの製作過程など目にする機会がないものを見せて頂き、大変勉強になりました。
▼今回の実習コースも何回目かの再受講です。
今回も新しい再発見があり、とても勉強になりました。
やはり何回も同じことを繰り返し勉強することでベーシックがわかり、その結果レベルアップできると思います。2日間有難うございました。