Seminar reportセミナーレポート
’19 7/13,14,15(土,日,月祝)『総義歯ライブ実習コース』開催されました①
2019年7月13,14,15日と3日間、総義歯のライブ実習が行われたので、ご報告させていただきます。
毎年、全国から沢山の歯科医師・歯科技工士の先生方にお越し頂いている大変人気のセミナーとなっております。
3日間で診査診断から上下同時印象方を用いた総義歯の装着までの治療のステップおよび技巧ステップを全てご覧いただけるセミナーとなっております。
なのでIPSGのセミナーを初めて参加される先生方でも十二分に理解していただけるセミナーとなっております。
まず初めにIPSG最高顧問である稲葉繁先生に上下同時印象方はどのような考えでこのシステムが作られたのか、またどういったところが有効で、他のシステムとは何が違うのか、などの講義をしていただきました。
稲葉繁先生が考案されたこの上下同時印象法のシステムは、ヨーロッパをはじめとする世界各国で学ばれた総義歯技術の結晶と言えます。
そしてその技術や考えの一つ一つを直接学べるこのような機会は、とても貴重な時間ではないでしょうか。
また技工のステップはIPSG認定ラボ 歯科技工士の小平雅彦先生に担当していただきました。
稲葉先生は勿論のこと、アシスタントの私も患者様のお口の中を見るのは初めてです。
事前に連絡を取り合っていた内容はこちらです。
・50代の女性の方
・10年近く歯がない状態で生活しており、今回初めて総入れ歯を入れます。
、、、くらいの情報しかありませんでした。
これがIPSGが行う総義歯の『ライブ』実習の特色でもあります。
普段の診療と何も変わらない状態を先生方に見ていただけるように、このような構成になっております。
いよいよ診療が始まります。
まずは問診を行い、診査診断を行います。
口腔内を見る前に、しっかりと身体のバランスや顔貌の左右対称性を見ることの重要性を説いていました。
口腔内診査を行い、スタディモデルの採得を行います。
患者さまは長年入れ歯を入れてなかったことや多くの先生方が見ていらしたことでとても緊張されていたこともあり、印象採得がとても難しいように見えました。
しかし、稲葉先生の声かけや手技の正確性、無歯顎専用のトレーを用いることでとても正確な印象採得をされていました。
模型を咬合器に付けた状態がこちらです。
骨格性3級咬合であることが咬合器上で確認できました。
SIバイトトレーを用いて顎位の採得をし、フェイスボウトランスファーを行うことで診査していく重要性を感じました。
その後個人トレーの製作をして頂き、初日は終了となりました。
初日のセミナー終了後に懇親会が開かれました。
初めてIPSGに参加される先生方とも和気藹々と過ごすことができ、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。
レポート:稲葉歯科医院 歯科医師 林聡一
▼レポート②はこちら
https://ipsg.ne.jp/full-denture-live-2019-report2/