Seminar reportセミナーレポート
’16 1/10(日)『テレスコープシステムの臨床』~ドイツ最先端義歯テレスコープシステムの基礎を学ぶ~開催されました②
レポート/稲葉歯科医院 歯科医師 小西浩介先生
2016年1月10日に行われました『テレスコープシステムの臨床』のIPSG副会長である岩田光司先生の講演分を、稲葉歯科医院の小西浩介がレポートさせて頂きます。
岩田先生には、各種テレスコープシステムについて臨床例を挙げながら、詳しく解説して頂きました。
岩田先生の講演のスライドは非常に綺麗でわかりやすいと好評で、毎回全国からたくさんの受講生の先生方が集まって来て下さります。
テレスコープシステムの種類について日本では症例に問わず、コーヌステレスコープを利用してしまうように感じます。
その原因として、日本ではテレスコープシステムというとコーヌステレスコープだけしか知られていないことが考えられます。
テレスコープシステムの本場であるドイツでは、テレスコープシステムにはいくつかの種類が存在し、それらを症例に応じて適材適所に用いられています。
現在でもテレスコープシステムは進化・改良を重ね、本場ドイツでは臨床で盛んに用いられているという説明をして頂きました。
しかし残念なことに、日本ではコーヌステレスコープは予後が悪いという誤解が多くの歯科医師に広まってしまった過去があります。
コーヌステレスコープの適応症をしっかり知り、コーヌステレスコープ以外のリーゲルテレスコープやレジリエンツテレスコープなどを症例によって使い分ければ、テレスコープシステムは十分に有効な方法であると思います。
過去の誤解、つまりなぜコーヌステレスコープは多くの失敗に終わってしまったのか。
そして、テレスコープシステムが盛んに行われている本場ドイツではどのような方法で正しく製作されているかを詳しく解説して頂きました。
受講生の先生方の関心を特に集めたのは、片側遊離端欠損の症例にはコーヌステレスコープではなくリーゲルテレスコープが有利であるということです。
これまでのように、症例に問わずコーヌステレスコープを応用してしまった場合、かえって予後が悪くなってしまうので様々なテレスコープシステムを知って頂きたいと思います。
ただし、各種テレスコープシステムの補綴設計をするためには、きちんとしたパーシャルデンチャーの設計の知識が必要不可欠です。
多くの歯科医師は大学在学中に、パーシャルデンチャーの設計を教わる機会は少ないいので、パーシャルデンチャーの設計がよくわからないという先生は少なくないのではないでしょうか。
そして、各種テレスコープシステムを実際にどのように臨床に利用するのかを、臨床症例を挙げて頂きながら解説して頂きました。
テレスコープシステムの技術だけではなく、総義歯治療の技術や咬合の知識などを総合的に利用することで本当に質の高いテレスコープシステムができるというお話もして頂きました。
テレスコープシステムはあくまで咬合をつくる手段であり、歯科医療の根本である咬合の知識は欠かせません。
質の高いテレスコープシステムを行うためには、咬合を十分に理解し、しっかりとした知識をもって咬合器を使用し、根拠のある咬合をつくっていく必要があります。
しかし多くの先生方がご存知の通り、このような咬合の知識や技術を簡単に習得するのは難しいことではないでしょうか。
今年の5月から1年間コースで講義・実習を交えて、みっちり咬合を学んで頂く『咬合認定医コース』が始まります。
間もなく定員が埋まってしまいますので、ご検討されている方はお早めにお問い合わせ下さい。
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今回は『テレスコープシステムの臨床』にたくさんの先生方にお集まり頂きまして、本当にありがとうございました。
レポート/稲葉歯科医院 歯科医師 小西浩介先生
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IPSGでは歯科医師として咬合の知識を持つことは必携であることから、『咬合認定医コース』を開催しますのでよろしければご参加ください。
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