InterviewIPSG会員インタビュー
内野隆生先生
(内野歯科医院)
①IPSG に入会したきっかけ
IPSG への入会は、2013 年に大阪で開かれた日本老年歯科医学会で稲葉先生とお会いできたのが始まりです。
当時地元にて、飯塚IPSG 会長の下でラビリントレーナーを用いた介護予防の研究事業を行っておりましたが、研究成果を学会で口頭発表することになりました。
ラビリントレーナー(現在は改良してエントレ)は、稲葉先生が発明した口腔機能改善のための総合トレーニング器具ですが、私のつたない発表を稲葉先生が聴いて下さり、夕食までご一緒させていただきました。
当時はまだIPSG について何も知りませんでしたが、稲葉先生のお話を聴いて直感的に入会することになりました。
②IPSG で学ぶ前
大学卒業後すぐに実家の診療所で働く必要があった為、卒後研修でお世話になった先生から教えて頂いた一般診療の知識をベースにあとは自己流で世間一般の診療をしていました。
顎関節症は経過観察が当たり前、総義歯は浮き上がるのが当たり前。
ただ謙虚な気持ちはあり無意味な自由診療は勧めませんでした。金属床義歯も保険義歯も材料の違いにすぎなかったからです。
③IPSG で学んだ後の変化
勉強会に参加する度に日々の診療が変わっていくのが実感できます。
印象採得でトレーの柄が曲がるほど引っ張ることがなくなり、開口障害の患者様の口も開けられるようになりました。
ただ最も変化してきたのが、身体全体を診ながら診療しようと努力するようになったことです。
IPSG ではフェイスボーをして中心位採得後咬合器上で模型の分析をするのが診療のスタートです。
勉強前は咬合器すら持っていませんでしたが、段々とフェイスボーをしないと気持ちが悪くなりどう治療計画を立てていいのか分からなくなってきます。
中心位の採得は目下修行中ですが顎関節の状態も睨みつつ咬合全体からみてどう治すかを学べるのが最大の収穫です。
もちろん、テレスコープ義歯を学んで患者様に提案できる選択肢も増え、総義歯も同時印象法により精度が全く異なるため金属床でなくても堂々と自由診療を勧められるようになりました。
④稲葉先生、IPSG について
学生時代に大学病院で大勢の開業医に囲まれながら診療する稲葉先生の姿は拝見していました。
何を熱心にのぞき込んでいるのかさっぱり謎でしたが、今になってみると納得です。
稲葉先生オリジナルの画期的な治療法には驚かされるばかりですが、お話を聴いているとその土台に膨大な研究の知識が横たわっているのを感じることができます。
臨床見学での患者様との接し方や診療スタイルも大変参考になりますが、山菜取りに連れて行って頂いたりキノコ汁などの美味しい手料理をご自宅で振舞って下さったりと人生の楽しみ方も教わっております。
IPSG については、皆様とてもフレンドリーで暖かく迎い入れてくれます。
会長の飯塚先生は、小児の口腔育成から要介護者の口腔リハビリまでビックリする改善症例を数多くお持ちです。
受講生を独りぼっちにできない性分で柔らかな雰囲気で包んでくれます。
岩田先生は稲葉先生の臨床に最も精通され質問すると本当に親身になって考えて下さる頼りになる副会長です。
一緒に勉強する先生方も大変優秀で人間性も豊かなので教わるばかりで恐縮ですがつい質問してしまいます。
IPSG は技工士の先生も多く参加している稀有な勉強会です。
作り手から直接教えてもらえる機会はとても貴重ですし、ネットワークも広がると思います。
⑤IPSG で学ぶ先生へメッセージ
IPSG は口の中の一部を直す治療から患者様を包括的に健康にするための治療へと発想を変えてくれる勉強会で、歯科医師の基本を問い直してくれます。
私自身は浅学で勉強中ですが、臨床に行き詰まったり、ルーチンワークがつまらなくなっている先生がいらっしゃいましたら是非一緒に勉強しましょう。
⑥稲葉由里子先生よりメッセージ
IPSG で学ぶ前の世間一般の治療と比べ、今では治療の幅が広がり、自信を持って患者様にお伝えしていらっしゃるのがよくわかります。
義歯においても材料の違いだけではなく、技術力の違いをよく理解されているので、沢山の症例を経験されているのでしょうね。
『IPSG は口の中の一部を直す治療から患者様を包括的に健康にするための治療へと���想を変えてくれる勉強会で、歯科医師の基本を問い直してくれます。』
IPSG もご宣伝いただき、ありがとうございます。
また、山菜採りご一緒できるのを楽しみにしています!