Seminar reportセミナーレポート
’17 12/17(日) IPSG Scientific Meeting2017「STRATEGY」~ 学術大会 開催されました④
- IPSG学術大会
昨年末開催された、IPSG Scientific Meeting 2017のスペシャルゲスト、植山周一郎さんの講演のご報告をさせていただきたいと思います。
「世界の一流から学んだ仕事の品格」
植山さんは、今から28年前に当時テレビ東京で放映していた『ハローVIP!』という番組の司会をされていました。
世界のVIPに英語やフランス語、ドイツ語の堪能な植山さんが直撃インタビューをするという、今ではありえない、ビックリするような番組です。
そこで、彼は様々なVIPと交友を持つことになります。
植山周一郎(うえやま・しゅういちろう)
1945年、静岡県生まれ、73歳。
一橋大学商学部卒業、スタンフォード大学院S.E.P.修了。
英国ソニー販売部長、ソニー本社宣伝部次長などを歴任した後、1985年に株式会社植山事務所を設立。
国際経営コンサルティング、著作、翻訳、講演、テレビ番組の企画・司会などを手がける。
1990年から10年間マーガレット・サッチャー元英国首相の日本での代理人として毎年彼女を日本に招聘し、講演会やチャリティイベントを実施した。
またヴァージン・グループのリチャード・ブランソン会長との親交も長く、ヴァージン関連ビジネスを日本で設立した。
現在、一橋大学(非常勤講師)と東洋大学(客員教授)で、グローバルビジネスを英語で講義を毎週行っている。
また企業での英語研修・海外進出コンサルティングや外国企業の日本進出も多く手がけるほか、「グローバルビジネスパーソン養成講座」をテーマとした講演活動も行っている。
著書・翻訳書は47冊。企画・司会したテレビ番組は、テレビ東京、日経CNBCなど数十本ある。
Let’s become more “Global”!
以前に比べ私達、歯科関係者が海外の学会に参加する機会が増えてきました。
しかし、他の先進諸国に比べ、なかなか輪に入ることができないと思われている方も意外といらっしゃるのではないでしょうか?
今回の植山さんのご講演をお聞きすることで、魅力的なパーソナリティーとコミュニケーション能力を身につけ、私たちの技術を世界に向けて発信できるヒントになれば嬉しく思います。
英語が流暢に話せることだけが、グローバルではありません。
教養を仕事に役立てるためには、「知識」「人生哲学(内的要素)」「パーソナリティ」「コミュニケーション能力」の4つを身につける必要があります。
教養の核となるのは、豊富な知識に違いありません。しかしそれ以前に人としての魅力があるかどうかが重要です。
1.Inner Qualities 内的資質
文学、映画、ミュージカル、政治、経済、ビジネス、チャリティーなど、日頃から様々なジャンルの情報を収集し、会話の引き出しを増やしておくことが大切です。
2.外的資質1
礼儀作法、テーブルマナー、服装、表情、ボディーランゲージなど、知識を身につける前に人間としての魅力を高めること。
2.外的資質2
声、スタイル、肉体的訓練による印象、そしてレディー・ファーストであることも非常に大切な資質と言えるでしょう。
メラビアンの法則
人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%の割合であることを発表しました。
この法則により、「見た目が1番」「話の内容よりも喋り方のテクニックが重要」という結論が導き出されると言う解釈が有名になっているそうです。
びっくりですね!
3.Charming Personality 魅力的なパーソナリティー
誰もが友人になりたいと思うような魅力的なパーソナリティー
4.Communications コミュニケーション能力
教養として身につけた知識は、使ってこそ初めて役に立ちます。
相手に対する思いやりを持てば、どんな話をすれば喜ばれるかわかってきます。
植山さんが、世界のVIPと繋がっているのも、メールなどでマメに連絡を取り、相手に対する理解を深める努力を続けていらっしゃるからだと思います。
私達が海外の学会へ行き、その後のパーティーに出席する機会は沢山あります。
日本人同士で固まっていませんか?
日本人は話しかけられるのを待っている。と、植山さん。
そうではなく、自分から話かけましょう!
ヴァージングループ創設者のリチャード・ブランソンから教わったのは、
“life is short.Let’s enjoy it!” 人生は短い。楽しもう!
ということでした。
偉大なグローバル人間が教えてくれたこと。
「質素さ」
サッチャー英国元首相。
英首相を辞任した時に、日本に講演に招待をし、その後10年間の間彼女の顧問を勤めました。
2013年に亡くなった際、日本からは植山さん夫妻と森喜朗元首相だけ葬儀に招待されたそうです。
ジェフリー・アーチャー卿は、ケインとアベルなどの著書で有名ですね。
彼にインタビューをし、その後現在まで友好関係を築いているのはマメな努力だと思います。
現アメリカ大統領、ドナルド・トランプ氏。
彼にインタビューをすることになったエピソードはタイミングと行動力だったのでしょう。
そして、ソニー創設者、盛田昭夫氏の直属の部下であった植山さん。
ユーモアのセンスを常に持ち、新製品企画と宣伝広告が大変にお好きな方だったようです。
植山さんのお話は本当に楽しく、またメラビアンの法則の通り、喋り方がとてもお上手な方でした。
その後、少し英会話レッスンもあったり、皆を飽きさせない素晴らしい講演でした。
後に感想をお聞きすると、IPSGの先生方の表情が大変素晴らしかったので、自分も嬉しくなり楽しい講演をすることができました。と、おっしゃってくださいました。
植山さんの人生に近づくコツを沢山お聞きすることができました。
先生方の中で何かが変わったと思います。
実行に移し、実りある人生を歩んでいけたら素敵ですね!
植山さん、素晴らしいご講演ありがとうございました!
IPSGでは毎年、歯科以外の方をお招きし、お話を頂いております。
次回もぜひ楽しみにしていてくださいね!
▼レポート⑤はこちら
https://ipsg.ne.jp/20171217gakujutu-report5/