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Q:保険のデンチャー(義歯)の重合方法と、イボカップシステムの重合方法の違いを教えてください

Q.保険のデンチャー(義歯)の重合方法と、イボカップシステムの重合方法の違いを教えてください。
A.現在、健康保険のデンチャーの製作法は指定されていません。

しかし、義歯の難しさとは関係なく、現行の保険の義歯の点数は大変低く設定されており、あまり時間もかけることなく、最も簡単な製作法で作られています。

その製作法は、上下に分かれるフラスコに蝋義歯を埋没したのち、そこにレジンを詰めて熱湯で重合させるという簡単な方法です。

レジンは元々熱を掛けると必ず収縮します。そのため、フラスコの中でレジンは重合収縮を起し、床の中で気泡となって残ってしまったり、変形の原因になります。

そのため、保険の義歯は精度も劣り、長く使用すると気泡の中へ色素の埋入や臭いの原因となったり、破折しやすくなってしまいます。

このような原因から、その弱点を補填することができる方法が考えられました。

それが『イボカップシステム』です。

イボカップシステムとは

イボカップシステムは、3トンの圧力に耐えるフラスコと重合収縮を補うことができる方法で、重合中にレジンに圧力をかけて、収縮を補正しながら精度のよい義歯を作ることが可能な方法です。

イボカップで製作された義歯は強度が強く、透明感にも優れ、重合精度が高く、長い仕様にも変質しない優れた方法です。

イボカップシステムは専用のイクイップメントが必要です。

すなわち、容器に入った専用のレジンとそれを同化する練和器、3トンの重合圧に耐えるフラスコとクランプ等が必要になります。

このように初期投資もかかり、製作単価もかかるため、現行の保険制度では経済的な損失が大きいため、保険では困難であると思います。

イボカップシステムの重合では、透けるほど口蓋が薄いです。
人工歯はIVOCLARのビボデント、オーソシット、天然歯のような高い審美性と硬さを兼ね備えています。

シュトラックデンチャーの外形、サブリンガルルームの形が特徴です。

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イボカップで重合した義歯は、保険の義歯と比べて、着色、臭いを吸収しにくいので、入れ歯洗浄剤を使う必要はあまりないということ、通常のように歯ブラシに少し歯磨き粉を使っていただくだけでも十分です。

ひとつ、注意事項があります。
イボカップで重合した義歯にポリデントを使うことは厳禁です。
色が白くなってしまいますご注意を!!(稲葉由里子)

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